雨が降らなければ毎朝6時過ぎ頃は歩いてジムに向かっている時間です。ニューヨークの市場が閉まる10分くらい前に家を出て、20分くらい経った頃でしょうか、アップルウォッチが震えて何かのニュース速報があったことを知らせました。
何だろうと腕を上げて時計の画面を見ると「アマゾンのベゾスCEO辞任」という速報。
アマゾンの決算発表の結果を気にしつつ歩いてましたので、すぐに頭に浮かんだのは、「これで株価が一気に下がるな」ということ。
どれだけ好決算であろうとも、あのベゾスが辞めるとなると、例え一時的であっても、暴落するだろうと思いました。
すぐに株価を調べても混乱の最中で意味がないと思い、グッと我慢。7時前にジムに着いて携帯で調べてみると、時間外の価格がほとんど動いていないことが分かりました。
えっと思いましたね。決算発表の数字をざっとチェックしてみると、ほぼ非の打ち所がない内容。本来であれば、時間外で株価が高騰するところをベゾス辞任が打ち消して相殺した感じかなと理解しました。
普通の辞任だったら暴落したところでしょうが、取締役会会長として残り、完全に身を引くわけではないこと、後任のCEOアンディ・ジャシー氏が創業後まもなく入社した社員で、かねてからベゾスの後継者と目されていたこと、AWSを立ち上げて会社の屋台骨に育て上げた実績を持つ経営者であること、などが評価されたのだと思います。
2月3日の市場でどんな値動きになるかは分かりませんが、現在のところは一安心というのが株主としての感想です。
ベゾスの従業員へのお別れの手紙を一読しました。なんと言っても最後のこの一節が心に残ります。
Keep inventing, and don’t despair when at first the idea looks crazy.
Remember to wander.
Let curiosity be your compass.
It remains Day 1.
ベゾスがいつも唱えている「Day 1」という言葉。まだ創業して1日目という気持ちを持ち続けようという意味のこの言葉で締めているところがらしいです。