2021年も躍進を続けるエヌビディア

Beikoku-stock ポートフォリオの一角、エヌビィディア(NASDAQ:NVDA)が最近賑わっています。

エヌビディアとの馴れ初め

ポートフォリオの説明では購入時期が2019年2月〜3月となっていますが、初めて買ったのは2016年1月でした。その後、4回に分けて買い増し。最後は2018年3月でした。

AIブーム、そしてビットコインに代表される仮想通貨のマイニングにエヌビィディアのGPUが使われていることで、株価は急騰。2018年の9月には当時の最高値280ドルまで上がり、買値の2.5倍となる場面がありました。アマゾンに次ぐ主力銘柄として長期保有と決めてあったはずなんですが、やってしまいました。

仮想通貨のブームが突然終わり、マイニング需要がなくなって行き場を失ったGPUの在庫が一気に膨らんでしまいました。株価は2018年9月の280ドルが12月には133ドルまで暴落。わずか3ヶ月で5割以下になったのです。

結局、この時がこの3年間での最安値だったんですが、3ヶ月で半値になってしまい我慢ができなくなってしまいました。ここが底だと読むことができず、いったん2019年1月末に全部売却。いわゆる狼狽売りに走ったというわけです。

考え直して一週間後には買い戻したんですが、様子を見ながら少しずつ。2回に分けて買い戻したものの、株数は以前の半分に止めました。そして、それが現在に至るというわけです。

という経緯なんで、エヌビィディアは、お恥ずかしい過去の自分の行動を思い出させる、ちょっと苦々しい存在。でも、それでも手放せない大事な銘柄となっています。

直近の動向

売上と収益の推移

出所:Yahoo! finance

2020年の売上は前年を下回ってしまいましたが、2018年のレベルは越えています。収益の回復は途上です。

EPS(1株あたり利益)推移

出所:Yahoo! finance

白丸がアナリストが見込んだEPS(1株あたり利益)。緑の丸が実績EPSです。2020年は毎四半期アナリスト予想を上回りました。後半にかけて収益性がどんどん良くなっていることがわかります。

この1年の株価推移

出所:Yahoo! finance

昨年3月の底から株価は2.7倍。特に8月以降大きく回復しています。

足元の状況

2020年にエヌビディアが好調だったのは、ゲームとデータセンターこの二つの分野が活況を呈したからです。

ゲーム事業の隆盛

いわゆる巣ごもり需要により、ゲーム事業は2020年を通して好調でした。家庭でゲームを楽しむために人々はビデオゲーム用ハードウェアに投資したため、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の販売は好調を維持しています。旺盛な需要によりGPUの品不足が発生しており、この需給ギャップはしばらく続くと見られます。

データセンター事業の活況

ゲームと同様のことがデータセンター事業でも起こっています。次々と建設されるデータセンター。ここでもエヌビディアのGPUは大人気です。データセンターの顧客から注文が殺到しており、それに応えるには数ヶ月要するものと見られます。

今後の展望

ゲームとデータセンターこの二つの事業の活況は2021年に入っても続くと思われます。AIを用いた自動車の自動運転もいよいよ実用化の段階が近づいてきました。そして、足元の仮想通貨の賑わい。マイニング需要の復活にも期待が持てます。

そして忘れてはならない英国の半導体設計会社アームの400億ドル(約4兆1300億円)の買収。英国の政府機関の調査が入ることが発表されて、承認作業が始まりました。

これから各国の審査を受けて、最終承認に至るまでしばらく時間を要しそうですが、認められるとエヌビディアはこれまでとは違う全く新しいステージに入ることになります。

2021年、何かと話題になりそうなエヌビディア。その姿から当面目を離すことはできません。

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