Beikoku-stockポートフォリオの一角、クラウドストライク・ホールディングス(NASDAQ:CRWD)が好調です。
ハッカー攻撃で急騰
昨年の12月21日、ロシア系ハッカー集団の攻撃で米政府機関や民間企業の被害が相次いだことが報道されました。ハッカーは米国のソフトウエア企業ソーラーウィンズが開発した管理ソフトを経由してシステムに侵入。米政府機関のほか24の民間企業も被害にあいました。ソーラーウィンズ社の顧客には、世界企業番付「フォーチュン500」に名を連ねる500社のうち400社以上が含まれているとされ、被害はさらに広がる可能性が高いとも報じられています。
このニュースが流れたとき、株価が急騰したのがクラウドストライクです。10%以上も株価が上がり、そのサイバーセキュリティ能力の高さが買われたと見られます。
クラウドストライクの会社概要
クラウドストライク・ホールディングスは、エンドポイント保護、脅威インテリジェンスおよびハンチング、攻撃修復に特化し、セキュリティおよびネットワーク運用チームを補完するためのさまざまなソリューションを提供する、サイバーセキュリティベンダーである。クラウドベースのアーキテクチャは、すべてのエンドポイントエージェントにわたってデータを収集し、クラウドプラットフォーム内の情報を分析し、顧客のセキュリティ態勢のすべてを更新する。オンライン市場を介して、パッケージ化された階層のサイバーセキュリティ保護を販売し、個々のセキュリティモジュールを提供する。2011年に設立され、2019年に公開会社となった。カリフォルニアに本拠を置く。
出所:マネックス証券 銘柄スカウター
サイバーセキリュティの脅威の阻止
サイバーセキュリティの脅威が定着する前に阻止することが、クラウドネイティブの同社が提供するサービスの鍵となります。これは、サーバー、デスクトップ、ラップトップ、モバイルデバイスなどのエンドポイントを認識された脅威から保護することに重点を置いたファルコン・プラットフォームのおかげです。
次世代の脅威の阻止
その仕事はそれだけにとどまりません。クラウドストライクの最先端の保護機能は、クラウドアナリティクス、人工知能(AI)、リアルタイムの可視性を使用して、クラウド分析プラットフォームを強化しています。これらの洗練されたアルゴリズムは、侵害を検知してその追跡を阻止するだけでなく、時間の経過とともに学習して改善し、過去の事例にはない次世代の脅威を未然に防ぐためにAIの力を活用します。顧客が増えれば増えるほど、そのネットワークはより強固なものになります。
直近の売上推移
四半期ごとの売上は右肩上がりですが、ずっと赤字が続いています。
EPS(1株あたり利益)推移
白丸がアナリストが見込んだEPS(1株あたり利益)。緑の丸が実績EPSですが、この4四半期ずっと専門家の見込みを大きく上回っています。四半期を追うごとに右肩上がりになっていることが収益性がどんどん増していることを示しています。
足元の現状
ビジネスは活況を呈しています。2020年の最初の9ヶ月間の売上は前年比85%増でした。これは、年間経常収入が81%急増したことと、新規の純加入顧客が88%増加したことが牽引しています。まだ利益を出してはいませんが、今年は62%近く損失が減っており、業績は正しい方向に向かっていると言えます。
今後の展望
ワクチンが登場したとは言え、リモートワークが一気になくなることは考えられません。リモートワークが続けられる限り、クラウドストライクの役割はますます大きくなるでしょう。
また、デジタル世界はますます危険になっています。未知の脅威の阻止にも威力を発揮するクラウドストライクのサイバーセキュリティ能力へのニーズは高まるばかりです。
Beikoku-stockポートフォリオには2020年8月に組み入れました。これを書いている2021年1月3日の時点で+110%。4ヶ月ちょっとで2倍を超えるという高いパフォーマンスを見せてくれています。株価が高すぎるとの声もちらほら見受けますが、中長期で大きなリターンが期待できる銘柄として保有を続けたいと思います。