トレードデスク TTD の今年に入っての躍進は目覚ましいものがあります。
株価は3月には一時$144まで落ち込みましたが、現在(12月18日)は$951。実に6.6倍も上がっています。
トレードデスクはインターネット広告の大手。広告を買うバイヤー向けテクノロジー企業です。
広告主や広告代理店がオンラインで広告を購入するためのプラットフォームを提供している同社。
プログラマティック広告と呼ばれるその手法は、従来、人対人で行われていたビジネスをスピードと費用で大きく上回り絶大な効果をあげています。
コロナの流行により広告費用も削減が行われていますが、そんな逆風もトレードデスクには関係なし。
創業者でCEOのジェフ・グリーンは11月、「2020年、TTDはかってないほどのマーケットシェアを得た」と語っています。
急成長している媒体は3つ。コネクテッドTV、モバイルビデオ、そしてポッドキャストのようなオーディオです。
前年比の成長率では、コネクテッドTVが100%、モバイルビデオ、オーディオがともに70%。そしてこれが重要な点ですが、顧客維持率は95%以上伸びており、5年半以上前から四半期ごとに継続しています。
そのおかげで9月末までの四半期で対前年比32%アップの収益をあげたTTDですが、まだまだこんなものではないというのが巷の評価。
NetflixやAmazon Prime Video, HuluなどのコネクテッドTV大手の昨今の隆盛を見れば分かる通り、デジタル広告の需要がますます伸びるであろうことは容易に想像できるところです。
eMarketerによればデジタル広告の市場は2024年までに米国だけでも2,250億ドルに達するとのこと。これは今年の1,500億ドルから1.5倍。
広告主達はGoogle、Facebookを飛び越えて消費者にリーチすることを望んでおり、トレードデスクには追い風です。
私が買ったのはこの5月。3回に分けて仕込みました。
上記に述べた将来性に魅力を感じての購入でしたが、まさかこんなに上がるとは。半年ちょっとで3倍ってのは予想外でした。
でも、まだこれでも現在の時価総額は440億ドルぐらい。まだまだ小さい会社です。
これから、5倍、10倍となる可能性は充分。長期保有でのぞもうと思います。