✨ この記事でわかること
- エヌビディア(NVDA)、マイクロソフト(MSFT)、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)、アップル(AAPL)、クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)が2027年に向けた注目5銘柄です。
- ダン・アイブス氏は、今後数年間のAI関連支出が4兆ドル規模に達する可能性があり、市場はその規模を過小評価しているとみています。
- AI投資の恩恵は半導体だけでなく、クラウド、メモリー、電力、サイバーセキュリティ、フィジカルAIへ広がる可能性があります。
ダン・アイブス氏とは
ダン・アイブス氏は、米国のテクノロジー業界を長年分析してきた著名なアナリストです。特にAIや大手ハイテク企業に対する強気な見方で知られています。
前職のウェドブッシュ証券では、8年間にわたってエヌビディアやマイクロソフトなどのハイテク企業を分析し、グローバル・テクノロジー調査部門の責任者を務めました。
現在は、2026年に立ち上げに参加したマーチャントバンク、ヨークビル・アイブスでパートナー兼シニア・マネージング・ディレクターを務めています。
AIの成長に早くから強気だったアナリストの1人で、現在もAIを数年間続く大規模な投資サイクルと捉えています。
アイブス氏が2027年に向けて選んだ5銘柄
マーケットウォッチは10月7日、米ハイテク株への強気姿勢で知られるアイブス氏が2027年に向けて注目するテクノロジー株について紹介しました。
アイブス氏が挙げたのは、エヌビディア、マイクロソフト、パランティア・テクノロジーズ、アップル、クラウドストライクの5社です。
いずれもAI時代の成長を考えるうえで重要な企業です。
アイブス氏は、投資家が今後数年間に起こるAI関連投資の規模をまだ十分に織り込んでいないとみています。その規模は4兆ドルに達する可能性があり、現在のAI投資サイクルはまだ初期段階にあるという見方です。
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AIの問題は需要不足ではなく供給不足
今回の記事で注目したいのは、アイブス氏が現在のAI市場について、需要よりも供給が制約になっていると考えている点です。
生成AIの普及によって、高性能GPUやデータセンター、メモリー、電力などへの需要が急速に拡大しています。一方で、それらの供給能力を短期間で大幅に増やすことは簡単ではありません。
アイブス氏のチームは、こうしたAIインフラの供給制約が少なくとも2027年まで続くとみています。
この考え方に立つと、AI向け半導体だけを見るのでは十分ではありません。
コンピューティング能力、メモリー、電力などの限られた資源を提供できる企業にも、AI投資拡大の恩恵が広がる可能性があります。
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エヌビディアの目標株価は300ドル
アイブス氏のチームは、テクノロジー関連49社について新たに調査を開始しました。
主な目標株価は、エヌビディアが300ドル、マイクロソフトが615ドル、アマゾン・ドット・コム(AMZN)が300ドル、メタ・プラットフォームズ(META)が900ドルです。
アルファベット(GOOGL)とアップルにはそれぞれ400ドル、テスラ(TSLA)には500ドルの目標株価を設定しています。
さらに、スペースX(SPCX)についても225ドルという評価を示しています。
マーケットウォッチによると、これらの企業はいずれも「アウトパフォーム」評価となっています。
ここからも、アイブス氏が特定のAI半導体企業だけではなく、大手テクノロジー企業を幅広く強気に評価していることが分かります。
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サイバーセキュリティもAI時代の成長分野
注目5銘柄の中では、クラウドストライクも重要な存在です。
AIの普及は企業の生産性向上につながる一方、新たなサイバー攻撃のリスクを生み出す可能性もあります。そのため、企業のIT予算に占めるサイバーセキュリティ投資の割合は今後さらに高まるとアイブス氏は考えています。
クラウドストライクについてはアウトパフォーム評価とし、目標株価を335ドルに設定しています。
AI投資というとエヌビディアなどの半導体株に目が向きやすいものの、AIを安全に利用するためのセキュリティも重要な投資テーマになっています。
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AI投資は経済全体のテーマへ
今回の記事で特に重要なのは、AI関連投資の対象が急速に広がっていることです。
これまでのAI相場では、GPUやクラウドが中心的なテーマでした。しかし今後は、データセンター、メモリー、電力設備、サイバーセキュリティに加え、ロボットや自動運転などのフィジカルAIも大きなテーマになるとみられています。
アイブス氏のチームは、AIを単なるテクノロジー業界のテーマではなく、資本、電力、政策を含めた経済全体を動かす投資サイクルとして捉えています。
ソフトバンクグループ(9984)についてもアウトパフォーム評価を開始しており、AIを中心とした投資対象の広がりが表れています。
また、アップルについても、AI時代における競争環境の変化を確認しておく必要があります。
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2026年のハイテク株は銘柄ごとの差も大きい
AI関連株がすべて同じように上昇しているわけではありません。
10月9日の終値を2025年12月31日の終値と比較すると、2026年に入ってからエヌビディアは22.9%上昇し、アップルは23.8%上昇しています。
マイクロソフトは10.6%上昇、パランティアは17.6%上昇しています。一方、テスラは14.9%下落しています。
AIという共通テーマがあっても、業績やバリュエーション、投資家の期待によって株価の動きには大きな差があります。
2027年に向けても、AI関連というだけで一括りにせず、企業ごとの成長力や競争力を見極めることが重要になります。
まとめ
今回のマーケットウォッチの記事から見えてくるのは、ダン・アイブス氏がAI相場を一時的なブームではなく、数年間続く大型投資サイクルと考えていることです。
2027年に向けた同氏の注目株は、エヌビディア、マイクロソフト、パランティア・テクノロジーズ、アップル、クラウドストライク・ホールディングスの5社です。
中でも重要なのは、AI投資がまだ初期段階にあるという見方です。
AI関連支出が今後数年間で4兆ドル規模へ拡大するのであれば、恩恵を受ける企業はGPUメーカーだけではありません。クラウド、メモリー、電力、サイバーセキュリティ、ロボットなどへ投資テーマが広がる可能性があります。
2027年の米国株を考えるうえでは、AI市場そのものの成長だけでなく、その成長を支えるインフラのどこに供給不足が存在するのかを見極めることが重要になりそうです。
情報ソース: MarketWatch: “Longtime tech bull Dan Ives says these are his top tech plays going into 2027” (By Barbara Kollmeyer, Oct. 7, 2026)
※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。