アマゾンに25%、パランティアに41%上昇余地 UBS注目のAI関連株14選

生成AIへの巨額投資が続くなか、AI関連株への投資機会はまだ残されているのでしょうか。

UBSは、AIを巡る投資サイクルは依然として初期段階にあるとみています。マーケットウォッチが2026年9月18日に報じた記事によると、UBSのアナリストはテクノロジー、メディア、通信分野から、特に投資判断への確信度が高い14銘柄を選びました。

注目されているのは半導体だけではありません。AIデータセンター、クラウド、ネットワーク、ソフトウェアなど、AI投資の恩恵が幅広い分野へ広がる可能性があります。

AI成長の次の主役は企業導入

UBSが注目しているのは、AIインフラへの巨額投資に続く「企業によるAIの本格導入」です。

UBSが調査した企業のうち、エージェント型AIを大規模に導入している企業は約8%にとどまっています。

これは、多くの企業にとってAI活用がまだ試験導入や限定利用の段階にあることを意味します。今後AIが実際の業務に組み込まれていけば、クラウド、データ管理、ネットワーク、業務ソフトウェアなどへの投資がさらに拡大する可能性があります。

オープンソース型AIモデルの利用が増えた場合でも、実際の運用ではマイクロソフト(MSFT)のAzureやアマゾン・ドット・コム(AMZN)のAWSなど、大手クラウドサービスが利用されるケースが多いとUBSはみています。

アマゾンはAWSと独自AI半導体に期待

大型インターネット企業でUBSが最も高く評価しているのがアマゾン・ドット・コムです。

UBSはAWSの売上高が市場予想を上回って成長する可能性を指摘しています。その重要な材料となるのが、独自開発しているAI向け半導体Trainiumです。

大口顧客によるTrainium 2やTrainium 3の導入が2026年後半から2027年にかけて拡大すると予想しています。

UBSの目標株価は318ドルで、マーケットウォッチの記事掲載時点から約25%の上昇余地があります。AWSがAIインフラ市場でどこまで存在感を高められるかが今後の焦点です。

テキサス・インスツルメンツに43%の上昇余地

半導体分野ではテキサス・インスツルメンツ(TXN)がUBSの有力銘柄です。

同社が強みを持つアナログ半導体では、自動車や産業機器向け需要が回復局面に入っているとUBSは分析しています。さらにAIデータセンター向け需要の拡大も新たな成長材料になります。

UBSは、2027年にデータセンター市場の成長がやや鈍化しても、全社売上高は約20%成長できる可能性があるとしています。

目標株価は380ドルで、記事掲載時点から約43%の上昇余地を見込んでいます。

セレスティカはオープンAI独自半導体の恩恵

ネットワーク関連ではセレスティカ(CLS)が注目されています。

UBSは、オープンAIが2027年に独自半導体を本格展開することが、セレスティカの成長につながるとみています。

同社はアルファベット(GOOGL)のグーグルやメタ・プラットフォームズ(META)など、大規模クラウド事業者にイーサネットスイッチなどを供給しています。

AIデータセンターではGPUの性能だけでなく、膨大なサーバーを高速接続するネットワーク技術の重要性も高まっています。

UBSは売上高が少なくとも70%成長する可能性を予想し、目標株価を430ドルとしています。記事掲載時点からの上昇余地は約29%です。

TDシネックスもデータセンター投資拡大の恩恵

UBSはTDシネックス(SNX)もAIインフラ関連の有力銘柄に挙げています。

傘下のハイブ・ソリューションズは、クラウド事業者向けにサーバーやネットワーク機器などのカスタムハードウェアを提供しています。

UBSは今後3年間、データセンターインフラへの設備投資が年率30%以上で増加すると予想しています。

目標株価は352ドルで、記事掲載時点から約32%の上昇余地があります。

パランティアはAIとデータ投資の中心

ソフトウェア分野で注目されるのがパランティア・テクノロジーズ(PLTR)です。

UBSは、同社が企業IT投資における「AI」と「データ」という2つの大きなテーマの中心に位置していると評価しています。

AI・自動化ソフトウェアへの需要は強く、UBSは売上高が88%成長し、利益率も60%台前半に達する可能性を予想しています。

記事掲載時点の株価177.64ドルに対し、UBSの目標株価は250ドルで上昇余地は41%です。

高いバリュエーションへの警戒はありますが、UBSは成長率と収益性を考えれば依然として魅力的だと判断しています。

UBSが選んだ14銘柄

今回UBSが有力候補として挙げた14銘柄は以下の通りです。

企業名主なテーマ
アマゾン・ドット・コム(AMZN)AWS・AIクラウド
テキサス・インスツルメンツ(TXN)半導体・データセンター
セレスティカ(CLS)AIネットワーク
TDシネックス(SNX)データセンターインフラ
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)AI・データ分析
SS&Cテクノロジーズ(SSNC)金融IT
AT&T(T)通信
エコスター(ECHO)通信・衛星
ピンタレスト(PINS)インターネット広告
スポティファイ・テクノロジー(SPOT)音楽配信
マスターカード(MA)デジタル決済
グローバルイー・オンライン(GLBE)EC支援
プロコア・テクノロジーズ(PCOR)建設向けクラウド
ジェイフロッグ(FROG)ソフトウェア開発基盤

AI相場は半導体から周辺分野へ拡大

今回のUBSの銘柄選定で興味深いのは、AI半導体企業だけに投資対象を絞っていないことです。

AIデータセンターの拡大には、半導体だけでなく、サーバー、ネットワーク、クラウド、データ管理、ソフトウェアなど幅広い技術が必要になります。

さらに企業によるエージェント型AIの導入率がまだ低いことを考えると、AI投資の次の成長局面は「AIを作るための投資」から「AIを実際に利用するための投資」へ移っていく可能性があります。

アマゾンやパランティアだけでなく、セレスティカやTDシネックスのようなAIインフラを支える企業にも注目が広がっている点は、今後の米国株投資を考えるうえで重要な変化です。

ただし、UBSの目標株価や成長率はアナリストによる予想です。AI関連投資の成長が続く場合でも、各企業の業績やバリュエーションを確認しながら投資判断を行う必要があります。

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情報ソース: MarketWatch: “Amazon, Palantir and 12 more top tech stock picks from UBS analysts” (By Britney Nguyen, Sept. 18, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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