9月2日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年9月2日(水)の米国株式市場は、エヌビディアの大幅上昇を追い風に主要3指数がそろって反発しました。ダウ平均は0.56%高、S&P500は0.46%高、ナスダック総合は0.45%高で取引を終了しました。債券利回りと原油先物が高水準ながら安定したことも投資家心理を支えました。一方、市場関係者からは、3日続落後の押し目買いが主因であり、株高を裏付ける新たなファンダメンタルズ材料は乏しいとの指摘も出ています。

以下は、2日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: +15.76%
詳細: PCやサーバーなどを手掛けるハードウェア大手です。第2四半期の売上高と利益が市場予想を上回り、AIブームを背景とした製品需要の拡大が好感されました。S&P500構成銘柄の中で、この日の上昇率トップとなりました。
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ASTスペースモバイル(ASTS)

株価変動: +11.83%
詳細: 衛星から一般のスマートフォンへ直接通信サービスを提供する宇宙通信企業です。ベレンベルクが宇宙関連株のカバレッジを開始し、ASTスペースモバイルに「買い」評価と目標株価92ドルを設定したことが好感されました。同社はスペースXのスターリンクと競合する衛星通信網の構築を進めています。
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ギットラボ(GTLB)

株価変動: +9.98%
詳細: ソフトウェア開発・コード管理プラットフォームを提供する企業です。第2四半期の利益がウォール街の予想を大幅に上回ったことで、競争激化への懸念が後退しました。マイクロソフトのGitHubやCursorなどとの競争が警戒されていましたが、好決算が投資家心理を改善させました。

レディット(RDDT)

株価変動: +9.31%
詳細: 米国の大手ソーシャルメディア掲示板を運営する企業です。ベアードのアナリスト、コリン・セバスチャン氏が「Neutral」評価を維持しました。主要なデータライセンス契約の期限が近づくなか、AI企業などとの契約更新やデータ収益化の行方に市場の関心が集まっています。

シリウスXM(SIRI)

株価変動: +7.53%
詳細: 衛星ラジオや音声ストリーミングサービスを展開するメディア企業です。ドイツ銀行が投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価を31ドルから45ドルへ大幅に引き上げたことが好感されました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +3.21%
詳細: AI半導体最大手です。ジェンスン・フアンCEOがG20サミットで、AIコンピューティングにおける「トークンの収益化」について発言し、AIインフラが長期的に収益を生み出すとの期待が高まりました。デル・テクノロジーズの好決算でAIサーバー需要の強さが確認されたことも半導体株への追い風となりました。

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: +2.61%
詳細: 韓国の大手メモリー半導体メーカーで、AI向け高帯域メモリー「HBM」の主要メーカーです。AIデータセンター需要の拡大に加え、メモリーの供給逼迫と価格上昇が長期化するとの期待からメモリー関連株が買われました。SKハイニックスはAI向けHBMやDRAMの旺盛な需要を背景に長期供給契約を拡大しており、AIメモリー市場の成長期待が株価を支えました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +2.43%
詳細: DRAMやNAND、AI向けHBMを手掛ける米国の大手メモリー半導体メーカーです。AIデータセンター向けメモリー需要の拡大と供給逼迫が続くとの期待から、SKハイニックスなどとともにメモリー株が上昇しました。マイクロンはエヌビディアのAIシステム向けにHBMを供給しており、AIインフラ投資が引き続き高水準で推移するとの期待も追い風となりました。

ウーバー・テクノロジーズ(UBER)

株価変動: +1.61%
詳細: 配車サービスやフードデリバリーを展開する企業です。世界の従業員の約10%を削減する大規模なリストラ計画を発表したことが好感されました。市場では、人件費削減による収益性改善への期待が高まりました。

スノーフレーク(SNOW)

株価変動: -4.26%
詳細: クラウドベースのデータ分析プラットフォームを提供する企業です。この日の取引終了後に第2四半期決算の発表を控えていたことから、投資家が事前にポジションを縮小する動きが広がりました。さらに、高バリュエーションのソフトウェア株全般から資金が流出し、ソフトウェアETFが大きく下落するなどセクター全体の売りも株価を圧迫しました。

PG&E(PCG)

株価変動: -5.19%
詳細: カリフォルニア州を中心に電力・ガス事業を展開する公益企業です。会社の組織形態や資金調達方法について戦略的な見直しを開始し、「あらゆる選択肢を検討する」と発表したことが嫌気されました。市場では山火事に伴う巨額の賠償責任への懸念が改めて意識されています。

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)

株価変動: -5.42%
詳細: クラウド型サイバーセキュリティ大手です。この日は同社固有の大きな悪材料よりも、ソフトウェア・サイバーセキュリティ株全体の下落が影響しました。パロアルトネットワークスが好決算にもかかわらず急落したことで、サイバーセキュリティ株の高いバリュエーションへの警戒が広がり、クラウドストライクにも売りが波及しました。長期金利の高止まりも高成長ソフトウェア株の重しとなりました。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: -5.81%
詳細: 政府機関や企業向けにAI・データ分析ソフトウェアを提供する企業です。8月に株価が大幅上昇していた反動から利益確定売りが広がったほか、高いバリュエーションと金利上昇への警戒から高成長ソフトウェア株が売られました。

エジソン・インターナショナル(EIX)

株価変動: -6.14%
詳細: カリフォルニア州で電力事業を展開する公益企業です。PG&Eが組織・財務戦略の見直しを発表したことで、山火事に伴う賠償リスクへの警戒が公益株全体に波及し、株価が下落しました。

データドッグ(DDOG)

株価変動: -6.53%
詳細: クラウドシステムの監視やセキュリティサービスを提供するソフトウェア企業です。この日は目立った会社固有の悪材料よりも、高成長ソフトウェア株全体への売りが株価を圧迫しました。

パロアルトネットワークス(PANW)

株価変動: -9.28%
詳細: サイバーセキュリティ大手です。第4四半期決算は好調だったものの、前日までの年初来上昇率が約97%に達していたことから、好材料出尽くしによる利益確定売りが広がりました。S&P500構成銘柄では、この日の下落率トップとなりました。
*関連記事「パロアルトネットワークス好決算でも株価下落、AIセキュリティ成長の裏にある懸念」

モンゴDB(MDB)

株価変動: -13.54%
詳細: クラウド対応のドキュメント型データベースを提供するソフトウェア企業です。第2四半期に主力のマルチクラウドサービス「Atlas」の売上高成長率が市場の高い期待を下回ったことが嫌気されました。米国みずほ証券によると、大手ヘッジファンドの間ではAtlasの売上高が30.5〜31%成長すると期待されていました。

フューエルセル・エナジー(FCEL)

株価変動: -15.69%
詳細: 燃料電池を利用した発電設備を開発・販売するエネルギー企業です。四半期決算で市場予想を上回る損失を計上し、売上高も予想を下回ったことから売りが膨らみました。

クレド・テクノロジー(CRDO)

株価変動: -20.04%
詳細: AIデータセンター向けの高速接続半導体や通信製品を手掛ける企業です。第1四半期の利益は市場予想を上回りましたが、売上高の上振れ幅や業績見通しが過去の四半期と比べて物足りないとの見方が広がりました。米国みずほのアナリスト、ジョーダン・クライン氏も、売上高とガイダンスの上振れが以前より小さいと指摘しました。
*関連記事「クレド・テクノロジーは好決算でもなぜ急落?AIデータセンター需要と今後の成長性を分析」

*過去記事 株価変動

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