テラドックがテスラよりも買いである3つの理由

この1年でテスラ(TSLA)の株価は120%上昇と圧倒的なパフォーマンスを見せました。同じ期間で逆に30%も下落したテラドック(TDOC)との差は一目瞭然です。

そんなふうに数字上は段違いな両社ですが、だからと言って今後もテスラを選ぶ方が賢い選択だとは限りません。現時点ではテラドックという選択の方がより良い買い物であると思う3つの理由をモトリーフールがあげていましたので、ご紹介します。

バリュエーション

テスラの最近の目覚ましい成長により、そのバリュエーションはまさに鼻血が出るようなレベルにまで達しています。

テスラの株式は現在、予想利益の170倍近くで取引されています。

でも、テスラがこれまであげた利益は、主に再生可能エネルギークレジットやデジタル資産(ビットコインなど)の販売によるものです。

一方、テラドックは依然として利益が出ていないため、利益ベースの評価指標は使えません。

よって、両社の比較には、売上高価格比(P/S)を使用します。

テラドックのP/S倍率は約12.6です。これは一般的に高い数字ですが、テスラの P/S 比 21.3 に比べるとはるかに低いものです。

成長の見通し

テラドックの1年後のコンセンサス目標価格は、50%以上のアップサイドポテンシャルを反映しています。

ウォールストリートのアナリストは、テスラに対してそれほど強気ではありません。平均的な目標株価は、現在の株価よりも少し低くなっています。あるアナリストは、テスラの株価が90%近く急落する可能性があると予測しています。

でも、これは1年後という比較的近い将来のことです。

中長期の観点で見ると、一部の専門家は、将来的に自律走行車が、毎年販売される自動車の全体数を減らすだろうと予測しています。

もしこの予測が正しければ、テスラのアドレス可能な市場全体は拡大するのではなく、いずれ縮小することになります。

もちろん、ガソリン車の所有者を電気自動車に切り替えることで、テスラは依然として強い成長を見込めるでしょう。しかし、それと同時に競争も激化します。

一方、マッキンゼー・アンド・カンパニーは、バーチャル・ケア市場が米国だけで年間2,500億ドルに成長すると予測しています。

テラドックはこの市場のリーダーです。

今年の売上はおそらく20億ドル程度にとどまるるでしょうが、米国でも国際市場でも、長期的に大きな成長が期待できるはずです。

モート(堀)

テスラは、電気自動車とバッテリー技術の革新を推進してきたという点で、あらゆる称賛に値する企業です。問題は、同社の成功がライバル企業の注目を大きく集めていることです。

テスラは市場のリーダーであり続けていますが、競合他社は勢いを増し続けています。

ゼネラルモーターズのChevrolet Boltは、今年の時点で最も売れている電気自動車の第3位であり、フォードのMustang Mach-Eは第4位となっています。

テスラは中国で、ニオ、XpengAutomotive、Li Autoからさらに大きな頭痛の種を突きつけられる可能性があります。

同社がライバルを撃退するのは容易ではありません。テスラは車の価格を下げましたが、それが強力な「モート(堀)」でないことは確かです。

テラドックにも競争相手がいます。

アマゾンは、遠隔医療市場に参入する最新の企業です。しかし、これまでのところ、テラドックはアマゾンをあまり心配していません。

テラドックの顧客には、すでにFortune 500企業の40%以上と、米国の50以上のヘルスプランが含まれています。

そのプラットフォームは、どのライバルよりも多くのサービスを提供しており、顧客はそのサービスを評価しているようで、顧客のテラドックに対するNPSは60以上を記録しています。

NPSとは「Net Promoter Score(ネットプロモータースコア)」の略で、顧客ロイヤルティを測る指標。スコアが50を超えると、優れているとみなされます。

 


全体的に見て、テラドックはテスラよりもそのテリトリーを守るのに有利な立場にあるようです。

バーチャル・ケア・リーダーであるテラドックの魅力的な評価と強力な成長の見通しを考慮すると、投資家にとって現時点ではテラドックの方が良い選択だと思われます。

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