【米国株 週間株価レビュー】ブレイズ56%高、LKQ22%安!週間12銘柄の勝ち組・負け組

✨ この記事でわかること

  • 10月19日〜23日の米国市場では、ブレイズが週間56.37%上昇する一方、LKQは21.64%下落しました。
  • サイバーセキュリティ関連株が大幅に反発した一方、AI設備・電力関連株には強い売り圧力がかかりました。
  • 好決算でも株価が下落した企業と、大型買収や業績改善を評価された企業の違いがわかります。

この「米国株 週間株価レビュー」は、毎週日曜日に、過去1週間の個別株の値動きを振り返る定番シリーズです。

今回は2026年10月19日(月)〜23日(金)の米国市場を対象に、週間で大きく動いた12銘柄を取り上げます。

米国株 週間株価レビュー|10月19日〜23日

先週の米国市場では、大型買収の発表を受けたブレイズ(BRZE)が週間56.37%高となり、ロバート・ハーフも37.71%上昇しました。

一方、自動車部品大手のLKQ(LKQ)は21.64%下落し、AIデータセンター関連ではコンフォート・システムズUSAやブルーム・エナジーが大きく売られました。

週間騰落率は、10月16日(金)の終値と10月23日(金)の終値を比較して算出しています。

週間騰落率一覧|注目12銘柄の勝ち組・負け組

企業名週間騰落率
ブレイズ(BRZE)+56.37%
ロバート・ハーフ(RHI)+37.71%
Zスケーラー(ZS)+23.04%
ハズブロ(HAS)+18.91%
クラウドストライク(CRWD)+13.27%
クラウドフレア(NET)+9.93%
メタ・プラットフォームズ(META)-9.40%
AT&T(T)-10.71%
ブルーム・エナジー(BE)-12.66%
ラム・リサーチ(LRCX)-12.82%
コンフォート・システムズUSA(FIX)-19.33%
LKQ(LKQ)-21.64%

株価データ:Stock Analysisの各銘柄の過去株価データを基に算出。通常取引の終値を使用し、時間外取引は含めていません。

今回選定した12銘柄は、上昇6銘柄、下落6銘柄となりました。これは米国市場全銘柄の騰落率ランキングではなく、値動きの大きさとニュースの重要性を考慮した注目銘柄の一覧です。

特に目立ったのは、企業買収による急騰と、AI関連企業に対する投資家の選別姿勢です。

週間上昇銘柄|ブレイズが56.37%高

ブレイズ|週間56.37%高

10月16日終値29.34ドルから、23日には45.88ドルまで上昇しました。

最大の材料は、20日に発表されたセールスフォースによる買収合意です。買収価格は1株47.50ドルの現金で、株価は発表当日に51.70%急騰しました。

その後は45ドル台で推移し、週末まで上昇分の大半を維持しました。

今回の値動きは、業績への期待による上昇ではなく、具体的な買収価格が示されたことによる企業価値の再評価という特徴があります。

ロバート・ハーフ|週間37.71%高

人材紹介・派遣サービスを手がけるロバート・ハーフ(RHI)は、33.31ドルから45.87ドルへ上昇しました。

週初めは軟調でしたが、20日から上昇に転じ、22日に8.78%、23日には21.74%上昇しました。

22日の取引終了後に発表した第3四半期決算では、売上高が13億5,900万ドル、1株利益(EPS)が0.49ドルとなりました。前年同期のEPS0.43ドルから改善しています。

人材サービス市場の回復への期待が、週後半の急激な株価上昇につながったと考えられます。

Zスケーラー|週間23.04%高

クラウド型セキュリティ大手のZスケーラー(ZS)は、207.38ドルから255.15ドルへ上昇しました。

19日と20日は小幅な上昇でしたが、21日に7.84%、23日に7.31%上昇し、週間騰落率を大きく押し上げました。

21日にはウェブアプリケーションなどで広く使われるPHPの重大な脆弱性への修正が発表されました。さらに23日には、エバーコアISIによる販売チャネル調査で、企業のサイバーセキュリティ予算に改善の兆しが示されたと報じられました。

こうした材料がセキュリティ関連企業の需要拡大への期待につながり、買いを集めたとみられます。

ハズブロ|週間18.91%高

玩具・ゲーム大手のハズブロ(HAS)は、98.76ドルから117.44ドルまで上昇しました。

20日に発表した第3四半期決算を受けて、同日の株価は11.20%上昇。その後も21日に4.09%、22日に2.83%上昇し、週末まで買いが続きました。

決算ではカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の四半期売上高が初めて6億ドルを突破し、会社は通期業績見通しを上方修正しました。

決算発表日の急騰だけで終わらず、その後も上昇を積み重ねたことが特徴です。

クラウドストライク|週間13.27%高

サイバーセキュリティ大手のクラウドストライク(CRWD)は、227.39ドルから257.57ドルへ上昇しました。

週前半の株価は方向感を欠いていましたが、21日に5.26%、23日に8.25%上昇しました。

Zスケーラーと同様に、サイバーセキュリティ需要への期待が株価の支えとなった可能性があります。

週末の大幅高によって週間の上昇幅が拡大しており、サイバーセキュリティ分野への投資家の関心の強さがうかがえます。

クラウドフレア|週間9.93%高

クラウドフレア(NET)は、296.30ドルから325.73ドルへ上昇しました。

20日には1.98%下落したものの、21日に5.32%上昇。22日に再び下落した後、23日は7.29%高と大きく反発しました。

同社はコンテンツ配信ネットワーク(CDN)に加え、ウェブサイトや企業ネットワークを保護するセキュリティサービスも提供しています。

週間で見ると、週途中の下落を乗り越えて上昇した形です。Zスケーラー、クラウドストライクとともに、サイバーセキュリティ関連株への資金流入を示す動きとなりました。

週間下落銘柄|LKQが21.64%安

メタ・プラットフォームズ|週間9.40%安

メタ・プラットフォームズ(META)は、709.33ドルから642.62ドルへ下落しました。

週前半は比較的小幅な値動きでしたが、21日の決算発表後、22日に6.98%急落し、23日も0.96%下落しました。

第3四半期売上高は前年同期比26%増の646億ドルでしたが、設備投資とファイナンスリース元本返済の合計は349億1,000万ドルに達しました。

さらにフリーキャッシュフローは21億2,000万ドルのマイナスとなり、AI投資の資金負担への警戒が強まりました。

好調な広告事業より、巨額のAI投資が将来どの程度の収益を生み出すのかが重視された1週間でした。

AT&T|週間10.71%安

AT&T(T)は、23.44ドルから20.93ドルへ下落しました。

21日の第3四半期決算発表後に6.45%下落し、翌22日は3.79%反発しました。しかし23日には再び7.96%急落しました。

23日の売り材料となったのは、スペースXが米国内で少なくとも8万カ所の携帯通信基地局を利用するための協議を進めているという報道です。

実際の競争が本格化するには時間がかかる可能性がありますが、投資家は将来的な通信料金競争や既存契約者への影響を警戒したとみられます。

関連記事:スペースX、米国に第4の携帯通信会社を構築へ!基地局8万カ所確保で通信大手3社に迫る脅威

ブルーム・エナジー|週間12.66%安

AIデータセンター向け電力供給で成長するブルーム・エナジー(BE)は、221.31ドルから193.30ドルへ下落しました。

21日には7.13%上昇して238.53ドルに達しましたが、22日に8.70%下落。23日も11.24%下落し、週間では二桁のマイナスとなりました。

22日の取引終了後に発表された第3四半期決算では、売上高が前年同期比138.1%増加し、通期業績見通しも上方修正されました。

しかし、フリーキャッシュフローの大幅なマイナスが投資家の警戒材料となりました。

週間の値動きからは、AI電力需要の成長だけでなく、成長に必要な資金と現金創出力が厳しく評価されていることが読み取れます。

関連記事:ブルーム・エナジー決算、売上138%増でも株価下落!AI電力需要の急拡大と投資家が警戒するキャッシュフロー

ラム・リサーチ|週間12.82%安

半導体製造装置大手のラム・リサーチ(LRCX)は、263.94ドルから230.10ドルへ下落しました。

19日は3.13%上昇しましたが、その後は下落に転じ、22日には11.76%急落しました。23日はほぼ横ばいで終了しています。

21日に発表した2027会計年度第1四半期(7〜9月期)決算では、売上高が82億2,000万ドルと前四半期から22%増加しました。

それでも株価が下落した背景には、半導体設備投資の拡大ペースや生産能力の制約、AI投資の収益性に対する警戒があったとみられます。

好業績が必ずしも株価上昇につながらないことを示す値動きとなりました。

コンフォート・システムズUSA|週間19.33%安

データセンターなどの電気・空調設備工事を手がけるコンフォート・システムズUSA(FIX)は、1,439.07ドルから1,160.86ドルへ下落しました。

19日は上昇しましたが、20日に4.57%、22日に8.70%、23日に9.26%下落しました。

22日に発表した第3四半期決算では、売上高が前年同期比約54%増加し、受注残高も178億1,000万ドルと高水準でした。

一方、長年最高財務責任者(CFO)を務めたビル・ジョージ氏の退任予定も発表されました。

好業績にもかかわらず週間で約19%下落したことは、AIデータセンターの建設需要が強くても、株価に織り込まれた成長期待が大きい企業には調整リスクがあることを示しています。

LKQ|週間21.64%安

自動車補修部品などを手がけるLKQは、22.23ドルから17.42ドルへ下落しました。

週前半は小幅な値動きでしたが、22日には5.10%上昇して22.47ドルとなりました。しかし23日には22.47%急落し、週間の下落率も21.64%に達しました。

23日に公表した第3四半期の暫定決算では、欧州事業の不振が明らかになりました。

同社は2026年通期の業績見通しを撤回し、経営トップの交代も発表しました。

今回の下落は、単なる相場全体の調整ではなく、企業固有の事業環境悪化と経営体制の変更に対する警戒が中心となっています。

週間騰落率から見えた3つの特徴

今回の12銘柄を比較すると、投資家の評価を分ける3つの特徴が浮かび上がります。

1つ目は、企業価値を直接変える材料の強さです。

ブレイズは具体的な買収価格が示されたことで56.37%上昇しました。一方、LKQは業績見通しの撤回と経営体制の変更によって21.64%下落しました。企業の将来価値に対する見通しが大きく変化した例です。

2つ目は、AI関連株に対する評価の厳格化です。

メタ、ラム・リサーチ、ブルーム・エナジー、コンフォート・システムズUSAは、それぞれ異なる事業を手がけていますが、週間では大きく下落しました。

特にブルーム・エナジーやコンフォート・システムズUSAは、好決算でも株価が下落しています。成長期待だけでなく、現金創出力や株価評価の妥当性が重視される局面となりました。

3つ目は、サイバーセキュリティ関連株の相対的な強さです。

Zスケーラー、クラウドストライク、クラウドフレアはいずれも週間で上昇しました。3社とも21日と23日に大きな上昇が見られ、週後半の買いが週間騰落率を押し上げました。

同じハイテク分野でも、AIインフラへの巨額投資に対する懸念が強まる一方、サイバーセキュリティへの継続的な支出には期待が集まったと考えられます。

今回の週間株価レビューが示しているのは、株価上昇を支える材料の質と、企業が抱えるリスクによって、投資家の評価に大きな差が生まれていることです。

1日の急騰・急落だけでなく、その後の値動きを含めて週間騰落率を確認することで、材料に対する市場の評価が持続したのか、あるいは反転したのかを、より明確に把握できます。

情報ソース

株価データ

Stock Analysis:

ブレイズ(BRZE) / ロバート・ハーフ(RHI) / Zスケーラー(ZS) / ハズブロ(HAS)

クラウドストライク(CRWD) / クラウドフレア(NET) / メタ・プラットフォームズ(META) / AT&T(T)

ブルーム・エナジー(BE) / ラム・リサーチ(LRCX) / コンフォート・システムズUSA(FIX) / LKQ(LKQ)

企業公式発表

Salesforce:Salesforce Signs Definitive Agreement to Acquire Braze

Robert Half / SEC:ROBERT HALF REPORTS THIRD-QUARTER FINANCIAL RESULTS

Hasbro:Hasbro Reports Third Quarter 2026 Financial Results

Meta:Meta Reports Third Quarter 2026 Results

AT&T:AT&T Delivers Strong Third-Quarter 2026 Results

Bloom Energy:Bloom Energy Reports Record Third Quarter 2026 Financial Results and Raises Full Year 2026 Guidance

Lam Research:Lam Research Corporation Reports Financial Results for the Quarter Ended September 27, 2026

Comfort Systems USA:Comfort Systems USA Reports Third Quarter 2026 Results

LKQ:LKQ Corporation Announces Preliminary Third Quarter 2026 Results and Leadership and Operational Actions

注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。最終的な投資判断は、読者ご自身の責任で行ってください。

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