10月21日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄


2026年10月21日(水)の米国株式市場は、ハイテク株が相場を牽引し、主要3指数がそろって上昇しました。ダウ平均は360.21ドル(0.69%)高の52,856.09ドル、S&P500は0.58%高の7,757.17、ナスダック総合指数は1.05%高の26,702.86で取引を終えました。
前日引け後に好決算を発表したスペースX(SPCX)の株価急騰が、ハイテク株全体への期待を高めました。一方、市場の関心はメタやテスラの決算に移っています。AIインフラ投資を借り入れで賄う企業も増えており、投資回収への懸念が強まる可能性があります。AI向け計算能力の需要は依然として供給を上回っていますが、今後の決算には市場の高い期待に応える内容が求められています。

以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +9.55%
詳細: AIサーバーやデータセンター向けコンピューターシステムを開発・販売する企業です。同社が第1四半期の売上高見通しを従来の145億〜155億ドルから185億〜195億ドルへ大幅に引き上げたことを受け、株価が急騰しました。新たな見通しの中央値は190億ドルとなり、従来の150億ドルから約27%増加しています。AIインフラ向けサーバーの需要拡大が業績を押し上げるとの期待から、買いが集まりました。
*関連記事:スーパーマイクロ株が時間外で急騰!売上高予想27%上方修正、AIサーバー需要は想定以上の強さ

ソラリス・エナジー・インフラ(SEI)

株価変動: +9.54%
詳細: エネルギー関連設備や電力インフラサービスを提供する企業です。AIデータセンターの建設拡大によって電力供給能力の確保が重要な課題となるなか、関連銘柄として注目されました。同社はエネルギー設備や電力供給ソリューションを手がけており、データセンター事業者による電力インフラ投資の拡大が成長機会につながると期待されています。

アッピアン(APPN)

株価変動: +9.48%
詳細: 企業向けのローコード開発プラットフォームや業務自動化ソフトウェアを提供する企業です。AI技術を活用した業務プロセスの効率化に対する期待が高まるなか、株価が大幅に上昇しました。同社は2026年第2四半期に好調な業績を発表しており、クラウドサブスクリプション売上高は前年同期比23%増加しました。また、新規顧客の85%がAI関連機能を購入したと報じられています。こうした事業の成長性が評価される一方、今回の株価上昇には直近の下落からの反発も影響した可能性があります。

スペースX(SPCX)

株価変動: +7.79%
詳細: ロケット開発や宇宙輸送、人工知能(AI)関連事業を手がける企業です。2026年第3四半期決算がアナリスト予想を上回ったことを受け、株価が急騰しました。さらに、イーロン・マスクCEOが、スペースXとテスラの経営統合の可能性を検討する委員会を設置したと明らかにしたことも投資家の関心を集めました。好調な決算に加え、両社のAI関連事業での連携が進むことへの期待が株価上昇につながりました。
*関連記事:スペースX株が決算後に約10%急騰!JPモルガンが目標株価500ドルに引き上げ、AI事業の成長力を高く評価

エコスター(ECHO)

株価変動: +7.23%
詳細: 衛星通信や無線通信事業を展開する企業です。スペースXの周波数帯に関する提携先であり、同社の好決算やテスラとの経営統合を巡る動きを受けて株価が上昇しました。スペースXの事業拡大が通信インフラや周波数資産の活用につながる可能性が意識され、関連銘柄として投資家の注目を集めました。

テラウルフ(WULF)

株価変動: +6.24%
詳細: ビットコイン採掘事業からAI向けデータセンターや高性能計算インフラへの事業拡大を進める企業です。ポール・プレーガーCEOがデータセンター向けの電力需要について非常に強い状況が続いているとの見解を示したことが買い材料となりました。また、資金調達に伴う株式の希薄化を回避する方針も投資家の安心感につながりました。AIデータセンターの建設では電力供給能力が大きな制約となっており、電力インフラを確保している企業への関心が高まっています。同社の株価上昇は、関連するAIインフラ銘柄にも波及しました。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: +5.26%
詳細: パソコンや企業向けサーバー、ストレージシステムなどを開発・販売する大手IT機器メーカーです。AIデータセンター向けサーバーの需要拡大に対する期待が高まったことを背景に、株価が上昇しました。特に、スーパーマイクロが四半期売上高見通しを大幅に引き上げたことは、AIサーバー市場の成長を示す材料として注目されました。デルもAI向けインフラ製品を提供しており、企業やクラウド事業者による設備投資拡大の恩恵を受けると期待されています。

IREN(IREN)

株価変動: +4.58%
詳細: データセンターやAI向け計算インフラを展開する企業です。もともとはビットコイン採掘事業を中心としていましたが、現在はAIクラウドやGPUを活用した計算サービスへの事業拡大を進めています。10月21日はAIデータセンター関連銘柄への買いが広がり、同社の株価も大幅に上昇しました。

テスラ(TSLA)

株価変動: +3.41%
詳細: 電気自動車やエネルギー貯蔵システム、AI関連技術を開発する企業です。イーロン・マスクCEOがスペースXとの経営統合の可能性を検討していると明らかにしたことが買い材料となりました。また、同社は10月21日の取引終了後に第3四半期決算を発表する予定で、業績や今後の成長戦略への期待も高まりました。スペースXとの連携によるAI技術や半導体開発の進展が注目されています。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.54%
詳細: AI向けGPUやデータセンター用半導体を開発する世界的な半導体企業です。ジェンスン・フアンCEOが、新しいAIデータセンター構築システム「Vera Rubin DSX Pods」を発表したことが注目されました。このシステムは、従来は数カ月かかっていたデータセンターの導入を数日単位に短縮することを目指しています。AIインフラの構築期間を大幅に短縮できる可能性が示されたことで、データセンター投資の効率化とAI需要のさらなる拡大への期待が高まりました。
*関連記事:エヌビディアがAIデータセンター建設を6カ月から14日に短縮!新技術「DSX POD」で恩恵を受ける注目株

キャピタル・ワン・ファイナンシャル(COF)

株価変動: +2.44%
詳細: クレジットカード事業や個人向け金融サービスを展開する米国の大手金融会社です。第3四半期決算説明会で、競争が激化するクレジットカード市場に対応するため、マーケティング支出を増やす方針を示しました。競合他社も顧客獲得に向けた広告宣伝を強化するなか、同社は積極的な投資によって顧客基盤の拡大を目指します。こうした成長戦略が投資家に評価され、株価が上昇しました。

インテル(INTC)

株価変動: +1.39%
詳細: CPUや半導体製造技術を手がける米国の大手半導体メーカーです。イーロン・マスクCEOが、スペースX、テスラ、インテルが関わるAI半導体プロジェクト「テラファブ」について、半導体生産を飛躍的に加速させる可能性があると前向きな見方を示したことを受け、株価が上昇しました。AI向け半導体の需要が拡大するなか、同プロジェクトを通じた製造能力の強化や事業機会の拡大に期待が集まりました。

アボット・ラボラトリーズ(ABT)

株価変動: -1.84%
詳細: 医療機器、診断機器、栄養製品などを開発・販売する米国の大手ヘルスケア企業です。同社が2026年通期の売上高成長率見通しを従来の6.5〜7.5%から約6%へ引き下げたことを受け、株価が下落しました。第3四半期の医療機器部門売上高は前年同期比6.9%増の58億3,000万ドルとなりましたが、市場予想の58億8,000万ドルには届きませんでした。通期見通しの下方修正と医療機器事業の成長鈍化への懸念が、投資家の売りにつながりました。

ネットフリックス(NFLX)

株価変動: -5.31%
詳細: 世界各国で定額制の映像配信サービスを展開する企業です。第3四半期決算では1株当たり利益が市場予想を上回ったものの、今後の売上高見通しが投資家の期待に届かなかったことを受け、株価が下落しました。決算発表前から市場では利用者のエンゲージメントの伸び鈍化が懸念されていましたが、今回の決算ではこうした不安を払拭できませんでした。市場では、今後の売上高成長率や利用者の視聴動向が注目されています。
*関連記事:ネットフリックス株が決算後に急落!広告収入見通し10%下方修正、視聴時間の伸び鈍化が新たな懸念に

AT&T(T)

株価変動: -6.45%
詳細: 米国で携帯電話サービスや光ファイバー通信事業を展開する大手通信会社です。第3四半期決算では売上高が前年同期比5.3%増の323億ドルとなり、市場予想を上回る好業績を発表しました。しかし、好調な決算にもかかわらず株価は大幅に下落しました。投資家は通信インフラへの設備投資負担や負債水準、今後のキャッシュフローの動向を慎重に評価しているとみられます。市場では、事業成長と財務健全性の両立が引き続き重要な焦点となっています。
*関連記事:スペースXが通信業界を揺るがす!AT&Tは好決算でも株価6%急落

シックス・フラッグス・エンターテインメント(FUN)

株価変動: -10.18%
詳細: 米国内で遊園地やテーマパークを運営する大手レジャー企業です。傘下の遊園地で発生した重大な安全上の問題を受け、投資家の懸念が強まっています。さらに、グッゲンハイムのアナリストが同社の投資判断を「買い」に据え置く一方、目標株価を28ドルから17ドルへ大幅に引き下げたことが売り材料となりました。株価は従来の52週安値を下回り、短期的な売り圧力も強まりました。市場では、施設の安全対策に伴う費用負担や入場者数への影響、財務状況の改善が焦点となっています。

インテグラ・ライフサイエンシズ(IART)

株価変動: -11.18%
詳細: 脳神経外科や再建外科などで使用される医療機器や関連製品を開発・販売する企業です。10月21日は株価が10%を超える大幅な下落となり、医療機器関連銘柄のなかでも目立つ値動きとなりました。今回の大幅下落について、特定の企業発表やアナリストの判断変更が直接の原因だったことは確認できていません。今後の決算発表や会社側の説明が注目されます。

*過去記事 株価変動

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