2026年9月30日(水)の米国株式市場は、S&P500が0.25%安の7,651.54、ダウ平均が0.86%安の50,906.05となる一方、ナスダック総合は0.24%高の26,861.06で終了しました。
予想を下回るPCE物価指数を受けて利上げ懸念が後退し、序盤は株価が上昇しましたが、米10年債利回りが5.30%前後まで上昇すると相場の重しとなりました。AI関連株がS&P500を下支えしたものの、幅広い銘柄には売りが広がり、S&P500は9月を下落して終えました。
以下は、30日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
マンカインド(MNKD)
株価変動: +16.77%
詳細: 吸入型医薬品などを開発するバイオ医薬品企業です。ユナイテッド・セラピューティクスの肺高血圧症治療薬「Tyvaso DPI」に関連する収入への期待から、同社に有利な特許訴訟の判断を受けて株価が大幅に上昇しました。
ユナイテッド・セラピューティクス(UTHR)
株価変動: +12.55%
詳細: 肺高血圧症などの治療薬を開発・販売するバイオ医薬品企業です。リキディアの肺動脈性肺高血圧症治療薬「Yutrepia」を巡る特許訴訟で、裁判所がユナイテッド・セラピューティクス側に有利な判断を示したことが好感され、株価が大きく上昇しました。
フォームファクター(FORM)
株価変動: +9.59%
詳細: 半導体試験装置を手掛ける企業です。ドイツ銀行がエヌビディアの重要なサプライヤーとして評価したことが買い材料となりました。過去1年では株価が約310%上昇しています。
*関連記事「フォームファクター株が9.6%上昇 エヌビディア向け半導体検査で成長期待」
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)
株価変動: +3.90%
詳細: サーバーやネットワーク機器を手掛けるITインフラ企業です。投資家向けイベントを前に、2027年度のネットワーク事業の売上高見通しを引き上げたことが好感されました。
ゲームストップ(GME)
株価変動: +3.75%
詳細: ゲーム販売店を運営する企業です。ライアン・コーエンCEOが普通株45万株を1株23.48ドルで取得したことが明らかになり、経営トップによる買い増しが好感されました。
マイクロン・テクノロジー(MU)
株価変動: +1.05%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリーを手掛ける半導体大手です。9月30日の米国市場終了後に決算発表を予定しており、AI向けメモリー需要や業績見通しへの期待から注目を集めています。
ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)
株価変動: -3.20%
詳細: 個人投資家向けオンライン証券を運営する企業です。利用者に代わって取引を行うAIエージェントの導入や、株式の週末を含む24時間365日取引を開始する計画を発表しましたが、株価は下落しました。
ノースロップ・グラマン(NOC)
株価変動: -4.20%
詳細: 米国の防衛・航空宇宙大手です。米海軍向け戦闘機契約を巡ってボーイングと競合していましたが、受注を逃したことが嫌気され、株価が下落しました。
マテル(MAT)
株価変動: -4.24%
詳細: バービーなどを展開する玩具大手です。イノン・クライツCEOがホリデー商戦を前に退任し、パラマウントの上級経営職に就くと発表しました。株価は約6年ぶりの安値水準まで下落しました。
モデルナ(MRNA)
株価変動: -5.35%
詳細: ワクチンやがん治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。シティが投資判断を「ホールド」から「売り」に引き下げました。メルクと共同開発するがんワクチン候補への期待で株価が急騰していましたが、上昇が企業のファンダメンタルズを上回っていると指摘されました。
セレブラス・システムズ(CBRS)
株価変動: -8.87%
詳細: AI向け半導体やコンピューティングシステムを開発する企業です。SemiAnalysisが、オープンAIの最新AIモデル「GPT6.1 Sol」の「Ultrafast」モードにセレブラス製ハードウェアではなくエヌビディア製GPUが使用されていると指摘し、株価が下落しました。
ジェイビル(JBL)
株価変動: -10.04%
詳細: 電子機器の受託製造を手掛ける企業です。2026年度第4四半期決算は市場予想を上回り、AIやデータセンター向け需要を背景に2027年度の強い業績見通しも示しましたが、株価は大幅に下落しました。
リキディア(LQDA)
株価変動: -57.19%
詳細: 肺高血圧症治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。デラウェア州の連邦地裁が、同社の「Yutrepia」を巡る特許訴訟で、ユナイテッド・セラピューティクスの特許の一部を有効と判断し、Yutrepiaが特許を侵害しているとの判断を示しました。製品展開への不透明感が急速に高まり、株価は一時50%前後急落しました。
*過去記事 株価変動