9月22日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年9月22日(火)の米国株式市場は、AI関連株の上昇が相場をけん引し、ナスダック総合指数が前日比0.45%高の27,244.28と2日連続で最高値を更新しました。一方、S&P500種指数は7,764.64とほぼ横ばい、ダウ工業株30種平均は185.14ドル安(-0.36%)の51,863.69でした。市場ではAIが引き続き最大のテーマとなる一方、原油先物と米国債利回りは小幅に低下しました。新たな材料を待つ様子も強く、投資家は国連総会やトランプ大統領とイラン当局者との接触の可能性を注視しています。

以下は、22日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

バイキング・セラピューティクス(VKTX)

株価変動: +35.67%
詳細: バイオ医薬品企業です。注射型肥満治療薬の臨床試験で良好な結果を発表しました。同薬はイーライリリーの「ゼップバウンド」や「マンジャロ」の競合候補と位置付けられており、肥満治療薬市場での成長期待から株価が急騰しました。
*関連記事「バイキング株が33%急騰 肥満治療薬VK2735はイーライ・リリーの強敵になるか

メイズ・セラピューティクス(MAZE)

株価変動: +26.75%
詳細: 遺伝子疾患を対象とした医薬品を開発するバイオ企業です。競合するバーテックス・ファーマシューティカルズが遺伝性腎疾患治療薬の臨床試験で良好な結果を発表しました。ウォール街の一部アナリストが、この結果はメイズの競合薬候補にとっても追い風になると評価したことで株価が急騰しました。

ビコール(VICR)

株価変動: +19.85%
詳細: 電力変換技術を手掛ける企業です。2026年度第3四半期の売上高成長率見通しを従来予想から引き上げ、20%以上になるとの見方を示しました。AI向け電力技術に関する特許ライセンス契約から得るロイヤルティ収入が寄与すると説明したことで買いが集まりました。

オン・ホールディング(ONON)

株価変動: +7.61%
詳細: スイスのスポーツシューズ・アパレル企業です。投資家向け説明会で新たな中期売上高目標と粗利益率目標を示し、2026年度の業績見通しも据え置きました。さらに、2029年12月までに最大10億ドルの自社株買いを実施すると発表したことが好感されました。

ショッピファイ(SHOP)

株価変動: +7.12%
詳細: ECプラットフォームを運営する企業です。トビ・リュトケCEOがメタのAIエージェント「ミューズ」と連携し、すべてのショッピファイ店舗でShop Payを利用したAIエージェントによる決済を可能にすると発表しました。ミューズ上で商品を見つけ、そのまま購入できる仕組みへの期待から株価が上昇しました。
*関連記事「アマゾンが拒否、ショッピファイは提携 メタ「ミューズ」で始まるAIショッピング戦争

サンディスク(SNDK)

株価変動: +6.82%
詳細: フラッシュメモリー関連企業です。ローゼンブラットがサンディスクの調査を開始し、投資判断を「買い」、目標株価を2,400ドルに設定しました。前日の終値1,766.64ドルから約36%の上昇余地があるとの評価が材料視されました。
*関連記事「サンディスク株が今年644%上昇 それでも「まだ上がる」とされる理由

レナー(LEN)

株価変動: +6.37%
詳細: 米国の住宅建設大手です。バークシャー・ハサウェイが3営業日にわたりレナーのクラスA株を2億ドル超購入し、保有比率が10%をわずかに上回ったことが明らかになりました。著名投資会社による買い増しが投資家心理を押し上げました。

ゲームストップ(GME)

株価変動: +5.65%
詳細: ゲーム関連商品の小売企業です。提出されたForm 4から、ライアン・コーエンCEOが同社株を新たに115万株購入したことが明らかになりました。CEOによる大規模な自社株購入が経営陣の自信を示す材料として受け止められました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +5.00%
詳細: 米国の大手メモリー半導体メーカーです。AI向け半導体関連株への買いが続くなか、メモリー需給の引き締まりと価格上昇への期待が株価を押し上げました。台湾工場で労使交渉を巡る懸念が伝わったものの、AIデータセンター向けメモリー需要への期待が上回り、株価は上昇しました。

アムジェン(AMGN)

株価変動: +4.34%
詳細: 米国の大手バイオ医薬品企業です。成人の中等度から重度のシェーグレン病治療を目指す実験薬「ダゾダリベプ」の第3相臨床試験で良好な結果を発表したことが好感されました。

オートゾーン(AZO)

株価変動: +3.10%
詳細: 自動車部品小売大手です。2026年度第4四半期の1株利益がウォール街の予想を上回りました。一方、売上高と既存店売上高は市場予想を下回りましたが、利益面での好調さが評価され株価は上昇しました。

インテル(INTC)

株価変動: +1.71%
詳細: 半導体大手です。メタのAIエージェント「ミューズ」の急速な普及を背景に、AI推論処理で使われるCPU需要が拡大するとの期待が続きました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: +1.34%
詳細: 半導体大手です。前日の取引で時価総額が初めて1兆ドルを突破しました。メタが発表したAIエージェント「ミューズ」を巡り、AI向けCPUや半導体需要が拡大するとの期待が引き続き株価を支えました。

ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)

株価変動: +1.12%
詳細: デジタル金融サービスを展開する企業です。独自のステーブルコインを利用したカード取引の決済を開始したと発表しました。ソーファイによると、米国の銀行として初めての取り組みとなり、デジタル資産分野での事業拡大期待が高まりました。

ラブコープ・ホールディングス(LH)

株価変動: -2.96%
詳細: 臨床検査サービス大手です。米国のメディケア・メディケイド・サービスセンターの報告で、メディケアが検査サービスに対して民間保険会社より16%高い金額を支払っていることが明らかになりました。今後、多くのメディケア支払額が民間部門の水準に合わせて調整される方針が示され、収益への懸念から売られました。

コヒレント(COHR)

株価変動: -3.53%
詳細: 光通信やレーザー関連技術を手掛ける企業です。AI関連の半導体やメモリー銘柄の一部が上昇する一方、コヒレントには売りが広がり、株価は下落しました。

クエスト・ダイアグノスティックス(DGX)

株価変動: -4.18%
詳細: 米国の大手臨床検査サービス企業です。メディケアの検査サービスに対する支払額が民間保険より16%高いとする政府報告を受け、将来の診療報酬引き下げへの警戒が強まりました。メディケアの支払額が民間部門の水準に近づくことで収益が圧迫されるとの懸念から株価が下落しました。

シスコ・システムズ(CSCO)

株価変動: -4.50%
詳細: ネットワーク機器大手です。パイパー・サンドラーが目標株価を132ドルから125ドルへ引き下げ、投資判断「中立」を維持しました。同社は、シスコの株価が業績の成長期待を先取りしている可能性を指摘し、今後の成長鈍化リスクへの警戒を示しました。AIデータセンター向けネットワーク需要は堅調ですが、株価が大きく上昇してきたこともあり、割高感を意識した売りが広がりました。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: -4.55%
詳細: PCやサーバー、データセンター向けIT機器を手掛ける企業です。AIサーバー需要を背景に株価が大幅に上昇してきたため、短期的な過熱感への警戒が強まりました。モルガン・スタンレーは目標株価を499ドルから511ドルへ引き上げたものの、投資判断は「イコールウェイト」を維持しました。また、テクニカル面でも株価上昇の勢いが弱まっているとの見方が示されており、高値圏で利益確定売りが広がりました。

チャールズ・シュワブ(SCHW)

株価変動: -6.11%
詳細: 米国の大手証券・金融サービス会社です。メタのAIエージェント「ミューズ」の登場を受け、AIが金融サービスの仲介機能を代替する可能性への懸念が広がりました。金融関連企業にもAIによる事業破壊への警戒が波及し、チャールズ・シュワブを含む金融株が大きく売られました。

*過去記事 株価変動

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