8月7日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年8月7日(金)の米国株式市場は、7月雇用統計を受けて主要3指数がそろって上昇し、4月以来の好調な週間成績となりました。ダウ平均は0.28%高の54,036.93ドル、S&P 500は0.62%高の7,757.64、ナスダック総合指数は1.30%高の26,690.62でした。非農業部門雇用者数が2万3,000人減少したことで米国債利回りが低下し、金融引き締め観測の後退が株価を支えました。市場の焦点は今後、8月12日発表の7月消費者物価指数(CPI)に移ります。

以下は、7日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

アトラシアン(TEAM)

株価変動: +35.31%
詳細: Jiraなどの業務支援ソフトウェアを提供する企業です。第4四半期決算が市場予想を上回り、今後の業績見通しも堅調な内容となりました。好決算と強いガイダンスが評価され、株価が急騰しました。

ドクシミティ(DOCS)

株価変動: +32.58%
詳細: 医師向けSNSや遠隔医療プラットフォームを運営する企業です。決算では利益が市場予想を下回ったものの、ジェフ・タンニーCEOが医療向けAIツールの競争力を強調しました。医療AI事業への期待が高まり、株価が大幅に上昇しました。
*関連記事「ドクシミティ株が32%急騰した理由 EPS未達でも市場が評価した「臨床AI」の実力

トゥイリオ(TWLO)

株価変動: +24.89%
詳細: 企業向けクラウド通信プラットフォームを提供する企業です。決算が市場予想を上回り、業績改善への期待が高まりました。好決算を受けて買いが集まり、株価が急騰しました。

エアビーアンドビー(ABNB)

株価変動: +17.43%
詳細: 民泊や宿泊施設の予約プラットフォームを運営する企業です。第2四半期決算が市場予想を上回り、予約の加速や旅行需要の強さを背景に通期業績見通しも引き上げました。好決算が評価され、株価が大幅に上昇しました。
*関連記事「エアビーアンドビーは民泊の先へ 好決算が示した世界旅行プラットフォームへの進化

スペースX(SPCX)

株価変動: +15.83%
詳細: 宇宙輸送や衛星通信事業を手がける企業です。IPO後のロックアップ解除に伴う売り圧力が株価の重しとなっていましたが、この日は大幅に反発しました。4週連続の下落を止め、株価が大きく上昇しました。

オクロ(OKLO)

株価変動: +14.77%
詳細: 小型高速炉「Aurora」を開発する次世代原子力企業です。第2四半期の事業アップデートを受け、原子力発電所の開発進展や潤沢な資金力が改めて注目されました。AIデータセンターなどによる電力需要拡大を背景に次世代原子力への期待も高まり、株価が大幅に上昇しました。

コヒレント(COHR)

株価変動: +13.44%
詳細: 光通信部品やレーザー関連製品を手がける企業です。翌週の決算発表を控えて買いが続きました。AIデータセンター向け光通信需要の拡大への期待も背景となり、株価が大きく上昇しました。

ダブルベリファイ(DV)

株価変動: +12.81%
詳細: デジタル広告の品質測定や不正検知サービスを提供する企業です。ニールセンが1株13.60ドル、総額21億ドルの現金で同社を買収することで合意しました。買収価格に近づく形で株価が大幅に上昇しました。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: +10.32%
詳細: 政府機関や企業向けにAI・データ分析ソフトウェアを提供する企業です。第2四半期の好決算を受けて週前半に大きく上昇した後、この日は再び買いが優勢となりました。AI関連の高成長期待を背景に株価が上昇しました。

アプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)

株価変動: +9.19%
詳細: 光通信機器を手がける企業です。第2四半期は売上高が前年同期比86%増の1億9,190万ドルとなり、調整後ベースで2023年以来の黒字を達成しました。第3四半期の利益見通しは市場予想を下回ったものの、AIデータセンター向け需要の拡大や次世代1.6テラバイト・トランシーバーの出荷開始への期待が買い材料となり、株価が上昇しました。
*関連記事「アプライド・オプトエレクトロニクス株が12%急騰 AI光通信で「ミーム株」脱却なるか

リゲッティ・コンピューティング(RGTI)

株価変動: +8.53%
詳細: 量子コンピューターの開発を手がける企業です。最新四半期で量子コンピューターの販売が加速し、売上高も市場予想を上回りました。量子コンピューティング市場の成長期待から買いが入り、株価が上昇しました。
*関連記事「量子株のリゲッティはなぜ下落?売上約3倍でも投資家が警戒した3つの理由

ジェイフロッグ(FROG)

株価変動: +7.80%
詳細: ソフトウェア開発向けのDevOpsプラットフォームを提供する企業です。決算内容が市場予想を上回ったことが評価され、業績成長への期待から株価が上昇しました。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: +6.22%
詳細: AIデータセンター向けの高速光通信部品やレーザーを手がける企業です。AIインフラ投資の拡大に伴う光通信需要への期待に加え、光通信関連ETF「Roundhill Photonics & Optics ETF」の登場をきっかけに、コヒレントやコーニングなど光通信関連株全体に買いが広がりました。ルメンタムも同ETFの主要構成銘柄として注目され、株価が上昇しました。AIデータセンター向け光部品は供給が需要に追いついていないとの見方も、セクターへの強気姿勢を支えています。 

クラウドフレア(NET)

株価変動: +5.57%
詳細: Webセキュリティやクラウドネットワークサービスを提供する企業です。第2四半期に2桁の売上成長を記録し、通期業績見通しを引き上げました。成長継続への期待から株価が上昇しました。
*関連記事「クラウドフレア決算が強すぎる 売上36%増と強気ガイダンスで株価急騰

ウェンディーズ(WEN)

株価変動: +4.06%
詳細: ハンバーガーチェーンを展開する外食企業です。客足の減少やフランチャイズ加盟店の利益縮小を理由に通期見通しを撤回し、年間配当も減額しました。一方、この日は買いが優勢となり、株価が上昇しました。

テスラ(TSLA)

株価変動: +2.83%
詳細: 電気自動車やエネルギー関連事業を展開する企業です。この日は買い戻しが入り、3週連続の下落を止めました。投資家心理が改善し、株価が上昇しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.27%
詳細: AI向けGPUを中心に半導体を開発する企業です。8月26日に予定されている決算への期待が高まり、この日も買いが続きました。AI半導体需要への強い期待を背景に株価が上昇しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: -1.21%
詳細: CPUやGPUなどを開発する半導体企業です。AI推論向けチップを専門とするTaalasの買収を発表しましたが、この日は売りが優勢となりました。買収による将来的なAI事業強化への期待がある一方、株価は下落しました。

トレードデスク(TTD)

株価変動: -21.90%
詳細: デジタル広告の自動取引プラットフォームを提供する企業です。第2四半期の売上高が市場予想を下回りました。成長鈍化への警戒が強まり、S&P 500構成銘柄の中でも大幅な下落となりました。
*関連記事「トレードデスクの成長神話が崩れた日 PER90倍から16倍へ急低下した理由

*過去記事 株価変動

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