2026年5月28日(木)の米国株式市場は、ソフトウェア株の急反発を追い風に主要3指数がそろって上昇しました。S&P500は0.58%、ナスダックは0.91%上昇し、ともに前日に続いて過去最高値を更新しました。ダウ平均も小幅高で最高値を更新しました。スノーフレイクの好決算がソフトウェア株全体を押し上げ、ヘルスケア株も堅調でした。一方、4月のコアPCEは年率3.3%に加速し、インフレ懸念は残りました。市場では年内の金利据え置き確率が54.3%と見られています。
以下は、28日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
アンユージュアル・マシーンズ(UMAC)
株価変動: +57.20%
詳細: ドローン部品を手がける企業です。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、トランプ政権が複数の民間ドローン企業への資金支援を協議していると報じたことで急騰しました。同社は国防総省が資金支援候補として特定した企業の一つとされ、投資家の関心が一気に高まりました。
スノーフレイク(SNOW)
株価変動: +36.48%
詳細: クラウド型データ基盤を提供するソフトウェア企業です。2027年度第1四半期の利益が市場予想を大きく上回り、AIによって事業が破壊されるとの懸念が後退しました。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)との協業拡大も発表され、ソフトウェア株全体の見直し買いにつながりました。
*関連記事「スノーフレイク株が時間外で急騰、AI時代のデータ基盤企業として再評価」
ダラー・ツリー(DLTR)
株価変動: +17.87%
詳細: ディスカウント小売チェーンを展開する企業です。四半期決算が市場予想を上回り、通期見通しを引き上げたことが好感されました。さらに、ドアダッシュとの提携も発表され、成長期待が高まりました。
アジレント・テクノロジーズ(A)
株価変動: +16.87%
詳細: 計測機器や分析機器を手がける企業です。決算で市場予想を上回る利益を発表し、通期見通しも引き上げました。さらに、バンク・オブ・アメリカが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたことも追い風となり、株価は20年以上ぶりの大幅上昇ペースとなりました。
アクソン・エンタープライズ(AXON)
株価変動: +12.27%
詳細: 警察向けのボディカメラ、テーザー銃、証拠管理ソフトなどを展開する公共安全テクノロジー企業です。AI関連製品や対ドローン製品への強い需要が投資家に好感され、株価は大きく上昇しました
ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)
株価変動: +11.29%
詳細: 個人投資家向けの株式取引アプリや金融サービスを提供する企業です。株式取引やクレジットカード購入に対応するAIエージェントを発表したことが好感され、株価は大きく上昇しました。
モンゴDB(MDB)
株価変動: +10.60%
詳細: ドキュメント型データベースを提供するソフトウェア企業です。第1四半期決算の発表を控えるなか、ソフトウェア株全体への買い戻しの流れを受けて大きく上昇しました。
ネビウス・グループ(NBIS)
株価変動: +8.62%
詳細: クラウドコンピューティング関連企業です。著名投資家レオポルド・アッシェンブレナー氏のファンド「Situational Awareness」が同社株の保有を開示したことが好感されました。AIインフラ関連銘柄としての関心が高まり、株価は大きく上昇しました。
ショッピファイ(SHOP)
株価変動: +7.91%
詳細: ECサイト構築や決済、販売管理などを支援するコマースプラットフォーム企業です。B2B向けのGMVが前年同期比80%増と大きく伸びたことに加え、新たなAI機能の統合が投資家に好感されました。成長期待の高まりから株価は上昇しました。
オラクル(ORCL)
株価変動: +6.67%
詳細: データベースやクラウドサービスを展開する大手ソフトウェア企業です。スノーフレイクの好決算を受けて、AI時代でもソフトウェア企業の成長余地が残るとの見方が広がり、同社株も上昇しました。
サービスナウ(NOW)
株価変動: +6.47%
詳細: 企業向けワークフロー管理ソフトを提供するクラウド企業です。スノーフレイクの決算をきっかけに、AIによるソフトウェア需要の減速懸念が和らぎ、ソフトウェア関連株の一角として買われました。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
株価変動: +4.55%
詳細: CPUやGPUを手がける半導体大手です。米国とイランの和平合意観測を受けて市場心理が改善し、半導体株にも買いが入りました。AI向け半導体需要への期待も引き続き支援材料となっています。
マイクロソフト(MSFT)
株価変動: +3.47%
詳細: クラウド、ソフトウェア、AI分野で強い競争力を持つ大手テクノロジー企業です。今後のAIモデル投入や戦略的提携への期待が高まり、AI分野での存在感をさらに強めている点が好感されました。政府契約や量子コンピューティング分野の進展といった幅広い成長テーマも支援材料となり、株価は上昇しました。
マーベル・テクノロジー(MRVL)
株価変動: +3.09%
詳細: データセンター向け半導体やネットワーク関連チップを手がける企業です。前日引け後に発表した決算で売上が市場予想を上回り、利益も予想に一致しました。AIデータセンター需要の強さが確認され、株価は上昇しました。
*関連記事「マーベル・テクノロジー決算分析 AIデータセンター需要が押し上げる成長シナリオ」
データドッグ(DDOG)
株価変動: +1.55%
詳細: クラウド監視・分析サービスを提供する企業です。ソフトウェア株への見直し買いが広がるなか、同社株も上昇しました。AI時代におけるクラウド運用監視の需要継続が意識されたとみられます。
シノプシス(SNPS)
株価変動: -8.61%
詳細: 半導体設計ソフトや関連ハードウェアを提供する企業です。第2四半期決算は市場予想を上回り、通期売上見通しも従来の96億ドルから中央値96.7億ドルへ引き上げました。しかし、好材料にもかかわらず株価は下落し、S&P500構成銘柄の中でも下位のパフォーマンスとなりました。
*関連記事「シノプシス株が急落、好決算でも市場が警戒した理由」
*過去記事 株価変動
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