5月13日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年5月13日(水)の米国株式市場は、インフレ懸念とAI関連株への期待が交錯する展開となりました。S&P500は0.58%高、ナスダックは1.20%高となり、ともに最高値を更新しました。一方、ダウ平均は0.14%安と小幅に下落しました。4月の卸売エネルギー価格が前月比7.8%上昇し、インフレ圧力の強さが意識されるなかでも、株式市場ではAIへの楽観が相場を支えました。しかし債券市場では警戒感が強く、30年国債入札の利回りは5.046%と、2007年8月以来の高水準に達しました。インフレによる購買力低下を補うため、投資家がより高い利回りを求めていることが示されています。

以下は、13日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ファーボ・エナジー(FRVO)

株価変動: +35.33%
詳細: 地熱発電を手がけるヒューストン拠点のエネルギー企業です。ナスダック上場直後に株価が急騰しました。同社は地下深くを掘削し、蒸気を利用して発電する技術を展開しています。IPOでは1株27ドルで19億ドル相当の株式を売り出し、2013年以来最大規模のエネルギー・公益関連IPOとなりました。ビル・ゲイツ氏の支援を受けている点も注目されています。
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ウルフスピード(WOLF)

株価変動: +16.53%
詳細: シリコンカーバイド半導体を手がける企業です。Citrini Researchが同社株を推奨したことを受けて株価が上昇しました。同社はAI関連の長期的な経済変化をテーマにした分析で注目を集めたリサーチ会社として知られています。

ネビウス・グループ(NBIS)

株価変動: +15.72%
詳細: AI向けクラウドインフラを提供する企業です。第1四半期決算が市場予想を上回ったことを受けて株価が急騰しました。調整後損失は拡大したものの、アナリスト予想よりも小幅な赤字にとどまったことが好感されました。
*関連記事「ネビウスは第2のコアウィーブになれるか 売上7倍決算が示すAIインフラ争奪戦

フォード・モーター(F)

株価変動: +13.18%
詳細: 米国の大手自動車メーカーです。株価はS&P 500構成銘柄の中で上昇率トップとなりました。同社が発表した「フォード・エナジー」が注目されました。この新事業は、米国内で組み立てるバッテリー式エネルギー貯蔵システムを、電力会社、データセンター、大型産業・商業顧客向けに提供するものです。
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ネクストパワー(NXT)

株価変動: +8.77%
詳細: 太陽光発電向けの追尾システムを手がける企業です。2026年度第4四半期決算が市場予想を上回り、2027年度の売上見通しも引き上げました。50億ドルを超える受注残を抱えており、太陽光関連製品への強い需要が株価上昇の背景となりました。

アリババ(BABA)

株価変動: +8.18%
詳細: 中国の電子商取引大手です。第4四半期決算では、投資利益の寄与により純利益が前年同期比でほぼ倍増しました。一方、調整後純利益は前年同期比でほぼ100%減少し、内容には弱さも見られました。それでも売上高が3%増となったことや中国関連株への期待から株価は上昇しました。

コヒレント(COHR)

株価変動: +7.94%
詳細: 光通信やレーザー関連技術を手がける企業です。BofA証券が投資判断を「中立」に据え置きながら、目標株価を365ドルから400ドルへ引き上げたことで株価が上昇しました。2030年に向けたデータセンターシステム市場の成長見通しが引き上げられたことが背景です。

アカマイ・テクノロジーズ(AKAM)

株価変動: +7.74%
詳細: クラウドコンピューティングやコンテンツ配信ネットワークを手がける企業です。バンク・オブ・アメリカが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を130ドルから175ドルへ引き上げたことで株価が上昇しました。アカマイが先週、匿名のAI企業と18億ドル規模の契約を発表したことも評価材料となりました。
*関連記事「アカマイはAI推論インフラの隠れた勝者か 18億ドル契約が変えた投資家の見方

カーマン・ホールディングス(KRMN)

株価変動: +7.68%
詳細: ドローン関連企業です。第1四半期決算では利益がアナリスト予想を下回りましたが、売上高が51%増加したことが評価され、株価は上昇しました。成長期待が決算の弱さを上回った形です。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +4.83%
詳細: メモリ半導体大手です。AI向け半導体需要への期待が続くなか、投資家が再び半導体株に資金を戻したことで株価が上昇しました。CEOのサンジェイ・メロートラ氏が、エヌビディアやクアルコムのCEOらとともに中国訪問に同行していることも注目材料となりました。
*関連記事「時価総額9,000億ドル突破、マイクロンはAI時代の中核銘柄になれるか

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: +3.80%
詳細: 光通信部品を手がける企業です。コヒレントと同じくAIデータセンター向け光通信需要への期待が高まるなか、同業銘柄に連動する形で株価が上昇しました。

エコスター(SATS)

株価変動: +2.98%
詳細: 通信衛星や無線通信関連事業を手がける企業です。米連邦通信委員会(FCC)が、同社による無線周波数帯のAT&TおよびスペースXへの売却を承認したことを確認し、株価が上昇しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.29%
詳細: AI半導体市場をけん引するGPU大手です。半導体株への買い戻しの流れに乗り、株価は上昇しました。ジェンスン・フアンCEOが中国訪問に同行していることも、米中関係や中国向け半導体販売をめぐる思惑につながりました。

クアルコム(QCOM)

株価変動: +1.36%
詳細: スマートフォン向け半導体や通信チップを手がける米国企業です。半導体セクター全体に買いが戻るなかで株価が上昇しました。クリスティアーノ・アモンCEOが中国訪問に同行していることも、市場の関心を集めました。

オクロ(OKLO)

株価変動: -5.39%
詳細: 次世代原子力発電を目指すスタートアップ企業です。第1四半期決算では市場予想よりも小幅な損失を発表しましたが、依然として売上はありません。先週、米原子力規制委員会が同社のAurora発電所に関する基礎的なルールブックを承認する重要な規制上の進展がありましたが、株価は下落しました。

ダイナトレース(DT)

株価変動: -11.43%
詳細: ソフトウェア監視やアプリケーション性能管理を手がける企業です。2026年度第4四半期決算では利益が市場予想を上回ったものの、重要指標であるサブスクリプション年間経常売上が予想をやや下回りました。成長指標への懸念から株価は下落しました。

ウィックス・ドットコム(WIX)

株価変動: -27.10%
詳細: クラウド型のウェブサイト作成サービスを提供する企業です。第1四半期決算で売上高と利益が市場予想を下回ったことを受け、株価は大きく下落しました。同社は2026年の売上高とブッキングが前年比で10%台半ばの成長になるとの見通しを維持しましたが、年初の出足の弱さが嫌気されました。

*過去記事 株価変動

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