9月9日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年9月9日(火)の米国株式市場は、労働市場の弱さを受けつつも全面高となり、ダウ・S&P500・ナスダックが年初来で同時に最高値を更新しました。ダウはユナイテッドヘルスやゴールドマン・サックスの上昇で197ドル高。BLSは過去の雇用統計を大幅下方修正し、2023年3月までの12か月の雇用増を91万1千人削減。今週はPPIとCPIに注目が集まりつつも、利下げは既定路線と見られています。

以下は、9日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です

トルマリン・バイオ (TRML)

株価変動: +57.85%
詳細: 臨床段階のバイオテクノロジー企業であるトルマリン・バイオは、自己免疫疾患治療薬の開発を手がけています。スイスの製薬大手ノバルティスが約14億ドル(1株48ドルの現金)で同社を買収する計画を発表したことで、株価は急騰しました。

ネビウス ・グループ(NBIS)

株価変動: +49.42%
詳細: ネビウス・グループはオランダ・アムステルダムに本社を置く人工知能(AI)インフラ企業です。マイクロソフトと2031年までの総額194億ドルにのぼる大型契約を締結し、AIデータセンター向けインフラを提供することが評価され、株価は49%以上上昇しました。
*関連記事「ネビウス株が44%急騰!マイクロソフトと174億ドルのAIクラウド契約を締結

ウルフスピード (WOLF)

株価変動: +47.97%
詳細: 次世代パワー半導体メーカーであるウルフスピードは、シリコンカーバイドベースの製品で知られています。連邦破産法第11章(チャプター11)による再建計画が裁判所の承認を受けたことで、株価は急騰しました。

イノデータ(INOD)

株価変動: +12.38%
詳細: イノデータはテキスト、画像、動画、センサー情報といった未整理データを、AIに最適な形へ変換するデータエンジニアリング企業です。投資情報誌バロンズが9月4日に「買い」推奨して以来、株価は大きく上昇。過去5営業日の上昇率は43%となっています。
*関連記事「AIを育てるデータ企業、イノデータ株に再注目!バロンズが強気評価

ユナイテッドヘルス・グループ (UNH)

株価変動: +8.64%
詳細: 医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループは、メディケア・アドバンテージプランに関して、米CMSの初期データにおいて、加入者の78%が「4つ星以上」の高評価プランに該当することが明らかとなり、株価は上昇しました。
*関連記事「ユナイテッドヘルス株が急騰──重要なハードルを越えた理由とは?

デル・テクノロジーズ (DELL)

株価変動: -1.39%
詳細: デル・テクノロジーズはPCやAIサーバーを展開するIT企業です。CFOであるイボンヌ・マギル氏の退任が発表され、市場は経営不透明感を警戒。株価は1.4%下落しましたが、業績ガイダンス自体は維持されています。

アップル (AAPL)

株価変動: -1.48%
詳細: 世界最大級のテクノロジー企業であるアップルは、新製品発表イベント「Awe Dropping」にて、iPhone 17 Air(史上最薄モデル)、Apple Watch、AirPodsの新バージョンを発表しましたが、驚きに欠けた内容と評価され、株価は下落しました。

アルベマール (ALB)

株価変動: -11.49%
詳細: アルベマールは米国を代表するリチウム生産企業で、EVバッテリー向けの需要に応じた供給を担っています。中国CATLのリチウム鉱山再稼働が報じられ、供給過剰による価格下落懸念から、株価は下落しました。

コア・アンド・メイン (CNM)

株価変動: -25.36%
詳細: コア・アンド・メインは、上下水道・排水システム関連製品を提供するインフラ企業です。第2四半期は予想を上回る利益を確保したものの、通期ガイダンスの下方修正が嫌気され、株価は25%急落しました。

*過去記事 株価変動

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