ブロードコム、AI売上63%増で株価上昇 強気の見通しも発表

2025年9月4日、米国の半導体大手ブロードコム(AVGO)は、AI(人工知能)分野の力強い成長と好調な業績見通しを発表し、株価が時間外取引で上昇しました。

第4四半期の売上見通しは市場予想を上回る

ブロードコムは、第4四半期の売上高見通しを174億ドルと発表しました。これは市場予想の170億ドルを上回る水準です。この発表を受けて、同社の株価は時間外取引で約4%上昇しました。

同社の2025年7月期の売上高は159億5000万ドルで、前年同期比で22%の増加となり、ファクトセットが集計した市場予想の158億3000万ドルも上回りました。調整後の1株当たり利益は1.69ドルで、こちらも予想の1.66ドルを上回る結果となりました。

AI分野の売上が63%成長、次四半期も加速予想

ブロードコムのホック・タン最高経営責任者(CEO)は、AI向けカスタムアクセラレータ、ネットワーキング、そしてVMware事業が業績をけん引したと説明しました。

特に注目されたのがAI関連の売上です。AI関連の売上は52億ドルに達し、前年同期比で63%の成長を記録しました。さらに同社は、10月期にはAI売上が62億ドルに達すると見込んでおり、これで11四半期連続の成長になる見通しです。

タンCEOは「顧客によるAI投資が引き続き非常に強い」とコメントしています。

半導体ソリューション事業も好調

半導体ソリューション事業の売上高は91億6000万ドルで、予想の91億1000万ドルを上回りました。エンタープライズ分野からクラウドまで幅広い顧客基盤に支えられ、安定的な成長を維持しています。

AI市場におけるリーダーシップへの期待

決算発表前、メリウス・リサーチのアナリストたちは、ブロードコムが将来的にAI分野で年間300億ドル超の売上を達成する可能性があると予測していました。また、同社はエヌビディア(NVDA)以外では数少ない「AIリーダー」としての地位を築いており、今後の成長期待が高まっています。

アナリストたちは、「業績発表後に株価が一時的に下がる局面があっても、それは買いの好機」ともコメントしていました。

株価は年初来で大幅上昇

ブロードコムの株価は、今年4月に記録した146.29ドルから約109%上昇しており、2025年に入ってからすでに32%の上昇率を記録しています。決算発表前の9営業日のうち、8日で株価が上昇している点も注目に値します。

*過去記事はこちら ブロードコム AVGO

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