2月7日(金)の米国株式市場は、消費者心理調査の結果 により、多くの消費者が今後1年以内に再び高インフレが発生する 可能性を懸念していることが判明したことで軟調な動きとなりました。さらに、トランプ大統領が来週、多くの国々に対して報復関税を発表する と発言したことも市場の不安要因となり、株価の下落につながりました。
以下は、7日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ドクシミティ (DOCS)
株価変動: +36%
詳細: ドクシミティは、医療従事者向けのソフトウェアを提供する企業です。第3四半期の収益が市場予測を上回り、通期の見通しを上方修正しました。調整後利益は3億660万ドル〜3億760万ドルと予想され、アナリスト予測の2億7,960万ドルを上回る見通しとなりました。この発表を受け、株価が急騰しました。
アファーム (AFRM)
株価変動: +21.81%
詳細: アファームは、「今買って後で払う(BNPL)」サービスを提供するフィンテック企業です。第2四半期の調整後利益は1株あたり23セントとなり、市場予想の16セントの損失を大幅に上回りました。売上高も8億6,600万ドルとなり、市場予想を超えました。また、プラットフォームの取引総額は101億ドルと予想を上回る成長を見せました。その結果、株価は大きく上昇しました。
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ピンタレスト (PINS)
株価変動: +19.08%
詳細: ピンタレストは、画像共有とアイデア収集のためのSNSプラットフォームを運営する企業です。第4四半期の売上高が11億5,000万ドルに達し、同社として初めて10億ドルを超えました。また、月間アクティブユーザー数は前年同期比11%増の5億5,300万人となり、順調な成長を続けています。この発表を受け、株価は大きく上昇しました。
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テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア (TTWO)
株価変動: +14%
詳細: テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェアは、「グランド・セフト・オート」などの人気ゲームを開発・販売する大手ゲーム企業です。第3四半期の損失は予想を下回り、通期の売上見通しを55億7,000万ドル〜56億7,000万ドルの間と再確認しました。CEOは今後の新作に対する期待を表明し、投資家の信頼感が高まりました。この発表を受け、株価は14%上昇しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -3.39%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)とエネルギーソリューションを提供する世界的なEVメーカーです。中国乗用車協会のデータによると、1月の販売台数は6万3,238台となり、前年同月比11.5%減少しました。年初来の株価下落率は7.3%となっており、中国市場での需要減少が懸念されています。この発表を受け、株価は下落しました。
アマゾン・ドット・コム (AMZN)
株価変動: -4.05%
詳細: アマゾン・ドット・コムは、世界最大級のEコマースおよびクラウドサービス企業です。第1四半期の売上高見通しは1,510億ドル〜1,555億ドルとなり、市場予想の1,586億ドルを下回りました。また、為替レートの影響により約21億ドルの「異例に大きな、好ましくない影響」を受けると発表しました。AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上高は19%増の288億ドルとなりましたが、市場予想の289億ドルをわずかに下回りました。この発表を受け、株価は下落しました。
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ニューロクライン・バイオサイエンシズ (NBIX)
株価変動: -18.53%
詳細: ニューロクライン・バイオサイエンシズは、神経疾患の治療薬を開発するバイオ製薬企業です。2025年の運動障害治療薬イングレーザの売上高予測が25億ドル〜26億ドルとなり、市場予想の26億7,000万ドルを下回りました。この発表を受け、株価は大きく下落しました。
E.l.f. ビューティー (ELF)
株価変動: -19.62%
詳細: E.l.f. ビューティーは、低価格で高品質な化粧品を販売する企業です。1月の売上が予想を下回る傾向を理由に、通期の売上高と調整後利益の予測を下方修正しました。これを受け、株価は急落しました。
*過去記事 株価変動