ゴールドマン・サックスのシニア米国インターネットセクター株式調査アナリスト、エリック・シェリダン氏は、2025年が迫る中で、テクノロジー業界の成長性に確信を持っています。同氏が2025年の注目銘柄として挙げたのは、ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズ(UBER)です。
「ウーバーについて詳しく調査した結果、リスクに対して非常に魅力的なリターンが期待できることがわかりました。当社が算出する適正価値は96ドルに達する可能性があります。現状では大幅な下落リスクは限定的と考えています。ここ数か月、この銘柄は多くの議論を呼んでおり、ウェイモとの競争や、今後3年から10年にかけて自律走行車市場がどのように進展していくのかといったトピックが中心となっています。」と、シェリダン氏は語りました。
テクノロジー業界の注目銘柄「マグニフィセント・セブン」
さらに、シェリダン氏はアルファベット(GOOG、GOOGL)、アマゾン(AMZN)、メタ・プラットフォームズ(META)といった「マグニフィセント・セブン」に属する主要企業についても、今後の成長可能性に対して前向きな見解を示しました。
「この3社の中で、特に成長余地が大きいと見ているのはアマゾンです。アマゾンには、デジタル経済における幅広いテーマでのエクスポージャーがまだ多く残されています。具体的には、メディア消費の変化、オンラインショッピング、クラウドコンピューティング、そして人工知能(AI)といった分野が挙げられます。これらのテーマは、長期的な成長機会を提供するものと考えています。」と述べています。
推奨銘柄の注目ポイント
シェリダン氏が特に注目するウーバーは、単なるライドシェア企業としてだけでなく、自律走行車や物流分野での成長が期待される企業です。また、アマゾンについては、クラウド事業「AWS」が引き続き高い売上成長を見せていること、そしてAI技術の進展が同社の事業基盤をさらに強固にしている点が評価されています。
アルファベットは、広告事業を基盤にしながらも、YouTubeやクラウド事業の成長が期待されています。また、メタ・プラットフォームズは、AI技術を活用した広告精度の向上やメタバース領域での開発が注目されています。
投資家にとってのポイント
2024年もテクノロジー業界の成長は続いており、長期的な視点でこれらの企業への投資が注目されています。ウーバーのように新しい技術分野への進出を目指す企業や、アマゾンのように既存事業でさらなる拡大を狙う企業は、今後も市場をけん引していく可能性が高いと考えられます。
投資判断を行う際には、リスクとリターンをしっかりと見極めながら、これらの企業の事業展開に注目していくことが重要です。