10月8日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

10月8日(火)の米国株式市場は前日の大幅な下落から反発し、S&P 500種株価指数は+0.97%の上昇で取引を終了しました。これは、発表された好調な雇用統計を受けて、トレーダーたちが米国の金利引き下げへの期待を弱めたことによるものです。しかし、個別銘柄ではさまざまな動きが見られました。
以下は、8日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

パランティア・テクノロジーズ (PLTR)

株価変動: +6.58%
詳細: パランティア・テクノロジーズは、企業のデータ処理や分析におけるAIソリューションを提供するリーダー企業です。8日の取引で6.58%上昇し、41.45ドルに到達しました。これは、終値における過去最高値です。
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エヌビディア (NVDA)

株価変動: +4%
詳細: エヌビディアは、グラフィックプロセッサ(GPU)の開発で知られるテクノロジー企業で、特に
 AI
や自動運転技術に注力しています。同社の重要なパートナーであるフォックスコン(鴻海精密工業)とスーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)が、エヌビディアの次世代人工知能(AI)チップ「Blackwell」への強い需要を再確認したことにより、株価は4%上昇し132.89ドルで取引を終えました。株価は5営業日連続で上昇しており、8月以来の最長連騰記録を更新しました。
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スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)

株価変動: -5.01%
詳細: スーパーマイクロコンピュータは、サーバーやストレージ、ネットワーキング機器を提供する大手テクノロジー企業です。前日に16%上昇した後、8日には5%の下落となりました。同社は、史上最大規模の人工知能工場に、液冷ソリューション付きのGPUを10万台以上導入する計画を発表しました。バロンズ誌によると、この受注額は数十億ドルに上ると推定されています。

ビリビリ (BILI)

株価変動: -13%
詳細: ビリビリは、中国のオンラインエンターテインメントプラットフォームを運営する企業で、動画共有やライブストリーミングサービスを提供しています。中国政府が期待されていた追加景気対策を発表しなかったことで、ビリビリを含む中国企業の株価が大幅に下落しました。ビリビリは、この日の取引で13%の下落を記録しました。

ニオ (NIO)

株価変動: -8.1%
詳細: ニオは、中国の電気自動車(EV)メーカーで、革新的なEV技術と自動運転技術に注力しています。中国政府による追加の景気対策が発表されなかったことから、株価が8.1%急落しました。同社は中国経済に大きく依存しているため、政府の経済政策に大きな影響を受けやすい状況にあります。

アリババ (BABA)

株価変動: -6.67%
詳細: アリババは、中国を代表するEコマースとクラウドコンピューティングの巨人で、広範囲なインターネットビジネスを展開しています。中国政府の景気刺激策に対する失望から株価が6.67%下落しました。市場は中国の追加経済支援策を期待していたものの、具体的な内容が発表されなかったことで失望感が広がりました。

ラスベガス・サンズ (LVS)

株価変動: -2.8%
詳細: ラスベガス・サンズは、カジノリゾートの運営を行う世界的な企業で、特にマカオやシンガポールに大規模な施設を保有しています。中国特別行政区マカオで事業を展開する同社は、中国の景気刺激策への失望感から株価が2.8%下落しました。同社はマカオにおける観光需要の回復を期待していますが、短期的な景気刺激策の不透明さが影響しています。

ウィン・リゾーツ (WYNN)

株価変動: -3.32%
詳細: ウィン・リゾーツは、高級カジノリゾートを運営する企業で、ラスベガスやマカオに拠点を持っています。中国経済に対する懸念から、同社の株価は3.32%下落しました。マカオでの事業に依存しているため、中国の経済政策が同社に大きな影響を及ぼします。

アルファベット (GOOGL)

株価変動: +0.9%
詳細: アルファベットは、検索エンジン「Google」を運営する持株会社で、広告やクラウドコンピューティング、AI技術にも力を入れています。株価は0.9%上昇しました。司法省が同社の独占状態に対する救済措置の枠組みを提出する見通しで、グーグルのビジネスモデルに大きな影響を与える可能性があります。

ペプシコ (PEP)

株価変動: +1.92%
詳細: ペプシコは、飲料およびスナック食品を製造・販売する世界的な企業で、コカ・コーラと並ぶ業界の巨人です。同社の第3四半期調整後利益は1株あたり2.31ドルとなり、予想をわずかに上回りました。売上高は予想を下回ったものの、株価は1.92%上昇しました。同社は通年の業績見通しを引き下げています。

クアルコム (QCOM)

株価変動: -0.4%
詳細: クアルコムは、スマートフォン向け半導体チップや通信技術に特化した米国のテクノロジー企業です。キーバンクのアナリストが格付けを「オーバーウェイト」から「セクターウェイト」に引き下げたことで、株価が0.4%下落しました。

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ドキュサイン (DOCU)

株価変動: +6.6%
詳細: ドキュサインは、電子署名ソリューションを提供する企業で、デジタル契約管理のリーダーです。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが同社をS&P MidCap 400に追加することを発表し、このニュースを受けて株価は6.6%の上昇を記録しました。

ロブロックス (RBLX)

株価変動: -2.1%
詳細: ロブロックスは、ユーザーがゲームを作成し、共有できるオンラインプラットフォームを提供する企業で、特に若者に人気があります。ヒンデンブルグ・リサーチが同社のユーザー数とアクティブユーザー数に関する疑惑を報告したことで、株価は2.1%下落しました。ロブロックスはこの報告を全面的に否定しています。

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アファーム (AFRM)

株価変動: +6.6%
詳細: アファームは、「Buy Now, Pay Later(今買って後で払う)」サービスを提供するフィンテック企業で、消費者に対して分割払いオプションを提供しています。BTIGのアナリストが格付けを「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を68ドルとしたことを受け、株価は6.6%上昇し41.15ドルとなりました。

*過去記事 株価変動

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