AMDがAIインフラで攻勢!ZTシステムズ買収が市場に与える影響とは?

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アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、AI(人工知能)インフラの提供を拡大し、競争が激化する市場での地位を強化するため、ZTシステムズを約50億ドルで買収することに合意しました。8月19日に発表されたこの買収は、AI半導体市場でリーダーの座に立つエヌビディア(NVDA)に対抗するAMDの重要な戦略の一環です。
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ZTシステムズの買収詳細

AMDは、現金と株式を組み合わせた取引で、ZTシステムズの企業価値を49億ドルと評価しました。この取引には、完了後の特定の目標達成に基づく最大4億ドルの条件付支払が含まれています。買収は、規制当局の承認を経た後、2024年上半期に完了する見通しです。

ZTシステムズはニュージャージー州に拠点を置き、データセンター向けのサーバー、サーバーラック、その他のインフラを設計・製造しています。同社は、年間売上高が100億ドルを超えるとされており、データセンターで使用されるAIチップの需要が急増する中、重要なプレイヤーとなっています。

AMDのAI戦略と市場への影響

AMDのCEO、リサ・スー氏は、「ZTシステムズの買収は、クラウドおよび企業顧客に大規模展開が可能なリーダーシップトレーニングおよび推論ソリューションを提供するという、当社の長期AI戦略における次の大きなステップです」と述べています。この買収により、AMDはAIハードウェアおよびソフトウェアの両分野での競争力を高め、エヌビディアに対抗する基盤を強化します。

AMDはZTの製造事業を売却し、システム設計事業に焦点を当てる計画です。これにより、AMDは自社の強みを最大限に活かし、AI市場におけるプレゼンスをさらに拡大することが期待されます。

株式市場の反応

このニュースを受けて、AMDの株価は8月19日のプレマーケットで2.0%を超える上昇を見せています。投資家は、AMDの攻勢がエヌビディアに与える影響に注目しており、今後の市場の動向に対する関心が高まっています。

まとめ

今回のZTシステムズの買収は、AMDのAI戦略における大きな一歩であり、同社がエヌビディアに対抗するための基盤を強化する動きです。AIインフラ市場は急速に成長しており、今後もAMDの動向に注視することが求められます。

*過去記事はこちら  AMD

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