アップル（AAPL）の決算発表が8月1日に予定されている中、今秋登場するAI機能を搭載した新しいiPhone 16への期待が高まっています。この2つの大きなイベントは、アップルの株価に大きな影響を与える可能性があります。
しかし、投資家はアップル株だけでなく、iPhoneのエコシステム関連銘柄にも注目する価値があります。それは、アップルのサプライチェーンに関連する大手半導体企業も、iPhoneの発売によって恩恵を受ける可能性があるからです。
サプライチェーン関連銘柄のパフォーマンス
シティのアナリストによると、アップルのサプライチェーン関連銘柄は、歴史的に製品発売前1ヶ月はアップルの株価よりも良い結果を出しています。特に注目されているのは、カーボ（QRVO）とスカイワークス・ソリューションズ（SWKS） です。この2社はそれぞれ売上の46％と66％をアップルから得ています。2021年のiPhone 13発売前の数週間で、スカイワークスは平均7％、カーボは9％上昇しましたが、アップルはわずか3％の上昇にとどまりました。
次期iPhoneのAI機能と市場の期待
アップルは次期iPhone、iPad、MacにAI機能を搭載することを約束しています。これらのAI機能は、今秋以降にリリース予定のiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaのアップデートに組み込まれる予定です。アップルは6月に生成AIシステム「Apple Intelligence」を発表しました。この新しいAI機能は、多くのiPhoneユーザーに買い替えを促すと予想されています。
米国みずほ証券のアナリストも、このAI機能がiPhoneの買い替え需要を喚起すると考えています。AI機能の導入により、より多くのメモリ、速いデータアクセス速度、長いバッテリー寿命、優れたカメラ、センサー、マイクの部品が必要となり、主要部品メーカーにとってプラスになると予想されています。
関連銘柄と投資の機会
米国みずほ証券のアナリストは、ソニー、クアルコム（QCOM）、マイクロン・テクノロジー（MU）、ブロードコム（AVGO）、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング（TSM）、スカイワークスを注目銘柄として挙げています。これらの企業は、アップルの新製品に必要な重要な部品を供給しています。
しかし、AIの展開は少し遅れる可能性があります。ブルームバーグの報道によると、Apple Intelligenceの機能はおそらく9月のiOS 18の最初のアップデートには含まれず、10月にリリースされるiOS 18には含まれる見込みです。アップルのコメントはまだありませんが、この遅れがチップ銘柄に与える影響は限定的と考えられます。
まとめ
アップルの次期iPhoneとAI機能の導入は、関連銘柄に大きな影響を与える可能性があります。投資家はこれらの情報をもとに、賢明な投資判断を行うことが重要です。
＊過去記事はこちら アップル AAPL