J.P.モルガンの最新のレポートによると、ブロードコム(AVGO)は人工知能(AI)の分野で大きな勝者となり、今後数年間で急増するAI半導体需要の大部分を獲得すると予測されています。
アナリストの評価と目標株価
J.P.モルガンのアナリスト、ハーラン・サー氏は7月16日、ブロードコムの格付けを「オーバーウエート」と再評価し、目標株価を200ドルに据え置きました。サー氏は、ブロードコムがAI関連製品で主導的な地位を占めていることや、ホック・タン最高経営責任者(CEO)の楽観的なコメントを評価の理由に挙げています。
「AIのファンダメンタルズの加速と、非AI半導体事業のファンダメンタルズの改善が相まって、収益と利益の力強い成長が見込まれる」とサー氏は記しています。
AI半導体市場におけるブロードコムの地位
ブロードコムは、AIに使用されるハイエンドの特定用途向け集積回路(ASIC)市場のトップ企業であり、アルファベット(GOOGL)などの大企業がAIイニシアチブ用にカスタムチップを設計するのを支援しています。J.P.モルガンの計算によると、ブロードコムの経営陣は、今後5年間で累計1,500億ドル以上のAI関連の売上の機会があり、ブロードコムのAI部門の年間成長率は30~40%になる見込みです。
業界でのブロードコムの優位性
J.P.モルガンは、「ブロードコムは、業界で比類のない規模と技術力を持つ技術インフラの大企業であり、多様な最終市場でリーダー的地位を確保している」と書いています。
まとめ
ブロードコムは、AI半導体市場においてリーダーとしての地位を確立し、今後の成長が期待されます。J.P.モルガンのレポートによると、同社は技術インフラにおいて比類のない規模と技術力を誇り、多様な市場でのリーダーシップを維持しています。投資家にとって、ブロードコムは今後も注目すべき企業です。
*過去記事 ブロードコム AVGO