2024年後半に注目すべき銘柄を探している投資家にとって、ローゼンブラット証券の最新リサーチ・ノートは必見です。6月27日に発表されたこのリサーチ・ノートでは、AIの時代、次世代ブロードバンド、サイバーセキュリティの重要性の高まりといった主要テーマに基づいて選ばれた10銘柄が紹介されています。しかし、驚くべきことに、このリストにはエヌビディア(NVDA)が含まれていません。
ナスダックのパフォーマンスとハイテク株の勢い
現在、ウォール街は人工知能(AI)の革新に沸き立っています。ハイテク株は市場を牽引しており、その影響はナスダック総合株価指数やナスダック100のパフォーマンスに如実に表れています。ナスダック総合株価指数は19%上昇しており、時価総額の大きいハイテク株で構成されるナスダック100は、今年17%上昇、過去1年では32%の上昇を記録しています。
2024年後半に有望な10銘柄
ローゼンブラット証券のアナリストたちが選んだ有望銘柄の中で最初に挙げられるのは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)です。格付けは「買い」、目標株価は250ドルとされています。AMDの株価は今年7%上昇しましたが、同業他社と比べるとまだ低い水準です。しかし、アナリストのハンス・モーゼスマン氏は、AMDが今後勝者となる可能性が高いと述べています。
AMDがトップピックである理由は、同社が今後2、3年でアクセラレータのシェアを獲得する可能性があり、2025年にはMI3xxのラインナップが予想を上回ること、そしてCPUシェアの対インテル(INTC)との争いでの上昇が続くことです。さらに、2025年以降はAI以外の分野でも広範な回復が期待されています。
もう一つの注目銘柄は、アップル(AAPL)です。今年前半、ウォール街はアップルのAI分野での計画の詳細を待ち望んでいました。ワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンスでのAI計画の発表を受け、アップルの株価は今年11%上昇しました。ローゼンブラットのバートン・クロケット氏は、アップルの格付けを「買い」、目標株価を260ドルとしています。
サイバーセキュリティ分野での注目銘柄
サイバーセキュリティ分野では、クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)が注目されています。アナリストのキャサリン・トレブニック氏は、同社の格付けを「買い」とし、目標株価を420ドルとしています。同氏は、クラウドストライクの成長トレンドは大きく変転していると述べています。
その他の注目銘柄
リストの残りの銘柄には、以下の企業が含まれます:
- アプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)
- オートデスク(ADSK)
- ファイブ9(FIVN)
- ハーモニック(HLIT)
- マイクロン・テクノロジー(MU)
- ラムバス(RMBS)
- クアルコム(QCOM)
これらの企業は、それぞれの分野で革新的な技術やサービスを提供しており、今後の成長が期待されています。
まとめ
ローゼンブラット証券が選ぶ「2024年後半に有望な10銘柄」は、AIの進展、次世代ブロードバンド、サイバーセキュリティの重要性といったテーマに基づいています。エヌビディアが含まれていないことは驚きですが、選ばれた企業はそれぞれが独自の強みを持ち、今後の市場での活躍が期待されています。投資家にとって、これらの銘柄は注目すべき価値があります。