IBMの株価上昇予測!ゴールドマン・サックスが目標株価200ドルを設定

  • 2024年6月25日
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ゴールドマン・サックスのアナリスト、ジェームズ・シュナイダー氏は6月24日、IBMに対して「買い」の格付けを行い、目標株価を6月21日の終値より約16%高い200ドルに設定しました。IBMの株価は24日の市場で一時、3.3%上昇して178.18ドルに達し、今年に入ってから8%、過去12ヶ月で36%の上昇を見せています。

シュナイダー氏の見解

シュナイダー氏は、IBMがソフトウェア、サービス、メインフレーム企業としてのポジションを確立し続ける一方で、オープンソースとAIに焦点を当てたインフラストラクチャー・ソフトウェアの改善が同社の成長の原動力になると考えています。また、同社のコンサルティング・ビジネスも市場シェアを「決定的に」拡大しつつあり、長期的成長への軸足を成功裏に完了させる道筋にあると述べています。

長期的な成長見通し

シュナイダー氏によると、IBMは長期的に5%から7%の売上成長を維持し、フリーキャッシュフローは約10%の成長を遂げる軌道にあります。AI製品とサービスの成長、コンサルティングの市場シェア拡大、コアソフトウェアポートフォリオの成長がその原動力となると同氏は見ています。

さらに、同氏はIBMの将来株価収益率が、2020年以前の9~13倍から、直近では16.6倍〜18倍以上に上昇する可能性があると考えています。

他の企業への影響

シュナイダー氏は、グロバント(GLOB)にも「買い」の格付けを付与し、200ドルの目標株価を設定しました。一方で、ソートワークス・ホールディング(TWKS)とタスクアス(TASK)には「売り」、アクセンチュア(ACN)、コグニザント(CTSH)、EPAMシステムズ(EPAM)には「中立」の評価を与えています。

マクロ経済圧力とIT支出

複数の垂直市場におけるマクロ経済圧力がIT支出に影響を与え、多くの企業が従来のソフトウェアやサービスからAIに焦点を当てた設備投資へとシフトしているとシュナイダー氏は指摘しています。これにより、同氏がカバーしている銘柄は今年平均で16%下落しているとのことです。

シュナイダー氏は、生成AIが長期的にはこのセクターにとって正味の利益になると考えていますが、ITサービスの一部、特にビジネス・プロセス・サービスには継続的なリスクがあるとも述べています。

まとめ

IBMは、オープンソースとAIに焦点を当てたインフラストラクチャー・ソフトウェアの改善と、コンサルティング・ビジネスの市場シェア拡大により、長期的な成長を目指しています。ジェームズ・シュナイダー氏は、同社が一貫した業績を示し続けることで、株価は上昇を続けると考えており、目標株価を200ドルに設定しました。

IBMの今後の成長に注目し、投資家としての戦略を見直す時期かもしれません。

*過去記事はこちら IBM

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