米国の大手半導体企業、ブロードコム(AVGO)の株価が6月17日の米国市場で大幅に上昇し、時価総額で米国第 8 位の企業となりました。
ブロードコム株は5.4%上昇し、時価総額は8513億ドルに達しました。これにより、イーライリリー(LLY)の8411億ドルを上回り、2年以上ぶりにイーライリリーを上回る結果となりました。特筆すべきは、その時価総額の急上昇ぶりで、先週木曜日に初めて7000億ドルを超えた後、翌日の金曜には初めて8000億ドルを超え、そして週明けの17日、また大きく上昇しています。ファクトセットのデータによると、昨年末にVMwareの買収を完了したことで時価総額が約500億ドル増加したことがこの急増の要因のに一つになっています。
アナリストからの高評価
ブロードコムの株価上昇は、アナリストからも高い評価を受けています。パイパー・サンドラーのHarsh Kumar氏は、「ブロードコムのカスタムASICビジネスの強力なポジショニングと強力なソフトウェアポートフォリオにより、エヌビディアを除けば最高のAIプレーである」とAI関連銘柄としての価値を高く評価しています。メリウス・リサーチのベン・ライツェス氏も同様の見解を示し、ブロードコムがAI関連銘柄として売上を前年比280%増加させたことを指摘しています。
継続する株価上昇
ブロードコムの株価は7営業日連続で上昇しており、この期間に30%以上の上昇を記録しています。特に6月13日には四半期決算の発表を受け12.3%の急上昇を見せました。今年に入ってからの上昇率は64%に達しています。
AI時代のトップランナーとしてのブロードコム
ブロードコムの成功は、AI技術の進展とそれに伴う需要の高まりを背景にしています。ブロードコムのカスタムASICとソフトウェアソリューションは、AI市場での競争力を大きく高めており、今後もその成長が期待されています。ブロードコムが次にどのような動きを見せるのか、引き続き注目が集まります。
*過去記事 ブロードコム