エヌビディア(NVDA) の株価は6月13日の米国市場で3.5%上昇し、129.61ドルで取引を終了しました。この上昇は、12日の3.6%の上昇に続くもので、投資家の関心が高まっています。一方、ブロードコム(AVGO)は、決算報告で人工知能(AI)プロセッサーの需要が好調であることを強調し、AIネットワーキング技術で市場シェアを争う意向を示しました。
ブロードコムのAIチップ需要とネットワーキング技術
ブロードコムの株価は13日に12.3%上昇しました。同社はハイエンドのAI ASIC(特定用途向け集積回路)市場の大手企業として、アルファベット(GOOGL)などの大企業のカスタムチップ設計を支援しています。ブロードコムの幹部は、自社のチップがエヌビディアのグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)と直接競合するものではないことを強調しています。
ブロードコムのCEOであるホック・タン氏は、「私たちはGPUを開発しないというアプローチを取っています。しかし、GPUが非常にうまく動作するようにします」と述べています。しかし、エヌビディアが最近発表したSpectrum-X Ethernet製品に対しては、ブロードコムは強気な姿勢を見せています。イーサネットネットワーキングはブロードコムの伝統的な強みの一つであり、AIチップの最大クラスタ8つのうち7つが同社の技術を採用したイーサネットネットワーキングインフラストラクチャで展開されています。
エヌビディアは、Spectrum-Xが1年以内に数十億ドルの収益源になると予想していますが、ブロードコムの最新四半期のネットワーキングの売上は38億ドルで、前年同期比44%増となっています。
まとめ
エヌビディアとブロードコムは、AI技術とネットワーキングの分野で熾烈な競争を繰り広げています。エヌビディアのSpectrum-Xが市場に与える影響やブロードコムのAIチップ需要の増加が今後どのように展開するかは注目です。