エアビーアンドビー (ABNB)の株価の動きは最近低迷していますが、ウェドブッシュ証券は5月28日、その上昇ポテンシャルを評価し、格付けを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げしました。目標株価も160ドルから165ドルに引き上げられ、投資家にとって魅力的な買い場となることが示唆されています。
エアビーアンドビーの株価動向
エアビーアンドビーの株価は、第1四半期決算報告以降8.5%下落しています。ライバルであるブッキング・ホールディングス(BKNG)が過去1ヶ月で7.3%上昇しているのと対照的ですが、これは、旅行需要が堅調であるにもかかわらず、保守的な第2四半期ガイダンスが影響していると見られます。
ウェドブッシュの見解
ウェドブッシュのアナリストグループは、投資家に対し、この相対的な弱さの期間を利用し、短期的な上昇ポテンシャルを期待するべきだと述べています。
旅行需要の見通し
アナリストのスコット・デビット氏によると、旅行需要は当面底堅く推移する見込みです。特に、パリ五輪とサッカーのEuro2024の後押しにより夏の旅行シーズンに対する需要が旺盛と予想されます。
Similarwebのデータによれば、エアビーアンドビーのトラフィックは前年同期比で約6.5%増加しており、第1四半期の3.5%から加速しています。これに基づき、ウェドブッシュは第2四半期の売上高予想を27.3億ドルから27.4億ドルに、1株当たり利益目標を0.84ドルから0.88ドルに引き上げました。
売上高とEPSの予想
アナリストのコンセンサス予想では、第2四半期の売上高が27.2億ドル、GAAPベースのEPSが0.90ドルとなっています。エアビーアンドビーは今月初め、第2四半期の売上高を26億8,000万ドル〜27億4,000万ドルとし、前年同期比8%〜10%の伸びを予想しています。
通期予想の修正
ウェドブッシュは、通期の売上高予想を111億5000万ドルから112億7000万ドルに、EPS予想を4.19ドルから4.34ドルに引き上げました。コンセンサス予想では、2024年の売上高は111.7億ドル、GAAPベースのEPSは4.52ドルと見られています。
まとめ
エアビーアンドビーの第2四半期ガイダンスは保守的であるものの、ウェドブッシュはその上昇ポテンシャルを評価しています。旅行需要の堅調な推移とともに、投資家にとって魅力的な買い場が提供されています。今後のエアビーアンドビーの動向に注目が集まります。
*過去記事はこちら エアビーアンドビー ABNB