2024年5月15日、テクノロジーとサイバーセキュリティの巨人であるインターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(IBM)とパロアルトネットワークス(PANW)は、オンラインデータ侵害の複雑さに立ち向かうため、AIを駆使したセキュリティ・サービスの提供における新たな包括的なパートナーシップを発表しました。
革新的なAI統合でセキュリティ強化を図るIBMとパロアルト
IBMは、この提携によりパロアルトネットワークスを「優先サイバーセキュリティ・パートナー」と位置づけ、自社の先進的なAI大規模言語モデル「Watsonx」をパロアルトのAI支援サービスに統合します。この戦略的な動きは、AI技術の利用拡大を反映し、企業のセキュリティ運用を大幅に強化する目的があります。
共同セキュリティ運用センターの設立
さらに、両社はセキュリティ運用の強化と効率化のために共同でセンターを設立します。IBMは1000人以上のセキュリティ・コンサルタントにパロアルトネットワークスの技術を使用するトレーニングを施し、企業が高度化する脅威に効果的に対処できるよう支援します。
株価への影響
この提携は、IBMが直近の四半期でアナリストの予想を下回る売上動向に直面している中での明るいニュースです。IBMの株価は過去1年で33%上昇し、パロアルトネットワークの株価は同期間に65%の大幅な上昇を記録しています。この戦略的な提携は、両社にとってさらなる成長の機会を提供し、市場でのポジションを強化しています。
まとめ
このパートナーシップは、AIを活用したセキュリティ対策の未来を形作る重要なステップであり、企業だけでなく、その顧客にとっても、より高度で統合されたセキュリティソリューションを利用可能にすることで、ビジネスの保護を強化し、将来の脅威に対してより良く備えるための重要な進展です。
*過去記事はこちら IBM