スポーツベッティング会社ドラフトキングス(DKNG)の株価は過去1年で170%近くも急騰し、市場の注目を集めています。最新の分析では、この勢いはまだ終わらない可能性が示唆されています。米国みずほ証券のベン・チャイケン氏は、ドラフトキングスの収益力が「過小評価されている」と評価しています。
チャイケン氏の分析:ドラフトキングスの未来
チャイケン氏は、ドラフトキングスは同社がより確立されたビジネスを展開している州で外部マーケティングコストの削減を図っており、これが収益性の向上につながっていると指摘しています。州ごとのゲーミング市場が成熟するにつれ、プロモーション費用の削減が運営レバレッジの大幅な向上に貢献するとの見方です。
さらに、ドラフトキングスのホールド率、つまりベット資金の保持率に改善の余地があるとしています。業界平均を上回るホールド率を実現することで、収益性のさらなる向上が期待されます。
チャイケン氏は3月25日からドラフトキングスのカバーを開始し、「買い」の格付けと58ドルの目標株価を設定しました。この目標株価は、25日の終値から22%以上の上昇余地を示唆しています。
フリーキャッシュフローの可能性
かつてウォール街が不採算と見ていたドラフトキングスですが、第4四半期には黒字を記録し、2024年には年間ベースで黒字に転換すると予想されています。このフリーキャッシュフローの強化は、投資家にとって魅力的なストーリーを提供します。
まとめ
ドラフトキングスは、市場の変化に応じた戦略的な調整に成功しています。外部マーケティングコストの削減、ホールド率の改善、そしてフリーキャッシュフローの増大は、同社の株価にとってプラスの要因となります。チャイケン氏の分析が示すように、ドラフトキングスにはまだ成長の余地があるようです。