バロンズ推奨!次の下落相場で狙うべき米国株6銘柄

AMD

米国株市場はそろそろ天井ではないかと危惧する声が多くなっています。S&P500種株価指数は、ウォール街が予想する今後12ヶ月の収益倍率の20.5倍となっており、10月下旬のラリー開始時の17.1倍から上昇しています。長期債利回りが4%を超える中、株式の魅力は低下しており、調整局面がいつ来てもおかしくない状況です。

そんな中、投資情報誌のバロンズが相場が下落した場面で買うべき6つの銘柄を推奨しています。同誌が取り上げたのはアルビオン・フィナンシャル・グループの最高投資責任者、ジェイソン・ウェア氏が推奨しているウーバー・テクノロジーズ(UBER)、ラム・リサーチ(LRCX)、アプライド・マテリアルズ(AMAT)、エヌビディア(NVDA)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)にウォルター・スコット・アンド・パートナーズのエグゼクティブ・ディレクター、ロイ・レッキー氏が推奨するアンフェノール(APH)を加えた6銘柄。

市場が下落した時、これらの銘柄は強固な基盤と成長の可能性を背景に、投資家に利益をもたらす可能性があり、市場の下落を待って、購入の機会を伺うバーゲンハンターにとって魅力的な選択肢になるとされています。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

AMDはデータセンター向け半導体を製造しており、AIを活用したクラウドサービスに対するビジネス需要が高いため、急成長しています。時価総額3,400億ドルのこの半導体メーカーは、エヌビディアの小型版と言えます。ファクトセットによると、アナリストはデータセンター向け半導体の売上が今年115億ドルに達し、全体の売上は260億ドルに達すると予想しています。2026年までには、売上高は390億ドル、データセンターの売上高は216億ドルに達する可能性があります。

データセンター事業は最終的に高い粗利益率を生み出すはずであるため、収益は売上よりもさらに速く成長する可能性があります。AMDの1株当たり利益は毎年40%近く増加し、2023年の2.65ドルから2026年には7ドル強になると予想されています。

エヌビディア(NVDA)

時価総額2兆ドル強の巨大半導体メーカーとなったエヌビディアの売上は毎年2桁成長し、2027年には1,880億ドルに達すると見られています。データセンターの成長により売上総利益率は上昇し、一株当たり利益は2023年の12ドル強から2027年には50ドル近くまで年率40%以上増加すると予想されています。

アプライド・マテリアルズ(AMAT)

アプライド・マテリアルズは半導体製造装置を製造しており、半導体メーカーは同社の顧客です。半導体の需要が伸びれば、装置の需要も伸びます。3月6日現在の時価総額は1763億ドル。売上高は毎年7%近く増加し、2023年の285億ドルから2025年には300億ドル強になると予想されています。

フリー・キャッシュ・フローはこの数年間で累計数十億ドルに達するため、同社は数十億ドルの自社株買いを継続し、株式数を減らして1株当たり利益を毎年10%押し上げるものと見られます。昨年の一株当たり利益は8.08ドルでした。

ラム・リサーチ(LRCX)

アプライド・マテリアルズのライバルであるラム・リサーチの売上高は毎年約8%増え、昨年の161億ドルから2025年には189億ドルになると予想されています。アプライド・マテリアル同様、ラムも自社株買いを続けており、自社株買いと売上高の伸びは収益にプラスに働きます。一株当たり利益は、昨年の31.54ドルから2025年までに40.25ドルへと、年率13%の成長が見込まれています。

ウーバー・テクノロジーズ(UBER)

ウーバーの売上高は年率約14%で増え、2023年の373億ドルから2027年には649億ドルになると予想されています。ライドシェアとオンラインフードデリバリーの増加が成長の原動力になると見られています。テイクレート(ウーバーがユーザーに請求する取引額の割合)は大幅に変動することはないと予想され、リフトや他のフードデリバリー・サービスに対する競争力を維持している限り、その状態を維持することができると考えられています。

アンフェノール(APH)

電気、電子、光ファイバーのコネクタと相互接続システム、アンテナ、センサー、センサーベースの製品、同軸及び高速特殊ケーブルの設計、製造、販売を行うアンフェノールの3月6日現在の時価総額は657億ドル。同社が成長しているのは、日常生活やビジネスにおいて機器や部品を接続する必要性が高まっているためです。同社は、自動車や家電製品から産業用機器や航空宇宙まで、業界を横断する新製品の急増から利益を得ています。

「より多くのデバイスがより多くの他のデバイスに接続され、アンフェノールはまさにその成長の中心にいる。アンフェノールは、電子機器の巨大な受益者だ」とレッキー氏は評価しています。

売上高は年率10%強で成長し、昨年の126億ドルから2027年には185億ドルになると予想されています。同社は過去数年間、新しい資産に投資してきたため、投資が減速する可能性があることもあり、マージンは増加する可能性があります。よって、一株当たり利益は毎年15%増加し、2023年の3.01ドルから2027年には5.30ドルになる可能性があると見られています。

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