1月26日の市場の終了後に金曜日の引け後にテスラ(TSLA)のCEO、イーロン・マスク氏がソーシャルメディアでテスラがAMDのチップを採用すると発言したことで、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価は一時上昇しました。
AMDの業績予測と市場の期待
AMDは1月30日に第4四半期決算の発表を予定しており、その内容には多くの関心が集まっています。リサ・スーCEOは、MI300チップが2024年に約20億ドルの売上を生み出すと予想していますが、サスケハナのアナリスト、クリストファー・ローランド氏は、この見込みが30億ドル、あるいは60億ドルまで上昇する可能性があると見ています。
我々の専門家によれば、AMDのソフトウェア能力は、これまで障害となっていた(エヌビディアのソフトウェア)CUDAに対する競争力を大幅に向上させている。
とローランド氏は1月29日付けのリサーチノートに書いています。
アナリストによる楽観的な見方と目標株価
ローランド氏は、AMDの目標株価を170ドルから210ドルに引き上げ、ポジティブな格付けを維持しています。また、シュティフェルのルーベン・ロイ氏も、AMDの目標株価を170ドルから200ドルに引き上げ、「買い」のレーティングを繰り返しました。彼らは、MI300チップの大きな可能性に注目しています。AMDの株価は29日の市場で175.5ドルあまりで取引されています。
AMDとインテルの対照的な動き
AMDへの強気な見通しは、インテルの売上の見通しとは対照的です。インテルは先週、AIデータセンター市場にほとんど進出していないことを示唆するような、期待外れの見通しを発表しました。こうしたことを踏まえ、バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ビベック・アリヤ氏は、AMDがインテルから市場シェアを奪ったことを株価上昇の理由としています。
まとめ:AMDの将来への期待
AMDはAI半導体市場での主要プレイヤーとしての地位を確立し、エヌビディアやインテルといった競合他社との競争を活発化させています。テスラとの提携、有望な業績予測、そして市場シェアの獲得は、AMDの株価にとって好材料となります。今後のAMDの動向には引き続き注目が必要です。
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