人工知能(AI)アプリケーションに不可欠な半導体の需要が高まっており、これがアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、エヌビディア(NVDA)、マイクロン・テクノロジー(MU)に利益をもたらしています。キーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ジョン・ビン氏によると、これらの企業は今後も好調を維持する見込みです。
ビン氏は1月16日、この3社に対する「オーバーウエート」の格付けを再度提示しました。また、3社の目標株価を引き上げ、AMDは170ドルから195ドル、エヌビディアは650ドルから740ドル、マイクロンは100ドルから115ドルに引き上げました。
16日の取引では、米国東部時間13時現在で、AMDは7%高の156.8ドル、エヌビディアは2.5%高の560ドル、マイクロンは2%高の84ドルと上昇しています。
AMDの強気な見通し
ビン氏がAMDを強気に見ているのは、同社のAI製品とサーバープロセッサー、特にMI300Xチップへの強い需要に基づくものです。最新のサーバープロセッサー「Genoa」は、競合するインテル(INTC)のSapphire Rapidsに対して市場シェアを拡大し続けると見ています。
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エヌビディアの次世代AIチップ
エヌビディアに関しては、同社の次世代AIチップ「B100」が第3四半期にリリースされる見込みで、性能は前モデルより50%向上し、価格も40%高くなるとビン氏は予測しています。これはAI技術の更なる進歩を支える重要な要素であり、市場における同社の地位を強化すると考えています。
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マイクロンの新しい展望
マイクロンについては、同社のHBM3Eメモリーチップが今年後半に登場予定で、先進的なAIサーバーチップに使用される予定です。その性能について市場は肯定的であるとビン氏は見ており、エヌビディアの次期GPU「B100」内でのマイクロンのシェアは70%に達する可能性があると予想しています。
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