アップルのAI戦略:数十億ドルの投資とエヌビディアとの提携?

アップル(AAPL)がAI技術への進出を強化しようとしている中、その動向に注目が集まっています。特に、台湾に拠点を置く証券会社TF インターナショナルのアナリスト、ミンチー・クオ氏の発言が話題となっています。同氏はアジアのサプライチェーンの人脈を利用してアップル製品に関する洞察を得ることで知られています。

エヌビディアと新たなAIチップで協力?

クオ氏によれば、アップルはエヌビディア(NVDA)のAI半導体に巨額の投資をする可能性が高いと言います。今年は約6億2000万ドル、来年はさらに47億5000万ドルの投資が計画されているとのこと。具体的には、今年2,000〜3,000台、来年は18,000〜20,000台のAIサーバーを購入すると見込まれています。

クオ氏の想定では、アップルは最も人気のあるAIサーバーの仕様を購入することになると見られます。現在のエヌビディア半導体の不足は、主要な購入が2024年にしか行われないことを意味する、と書いています。

メタ・プラットフォームズとの競争

一方、メタ・プラットフォームズ(META)もAIインフラに数十億ドルを投資しており、競合として注目されています。クオ氏の分析では、メタが2024年に約4万台のAIサーバーを購入する可能性があると見ています。

アップルのAIへの姿勢

アップルはこれまで、AIの目標について公に発表することを避けてきました。マイクロソフト(MSFT)やグーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)のように、クラウドコンピューティングプラットフォームを通じてAIモデルへのアクセスを提供する独自のビジネスを持っておらず、社内の大規模な言語モデルも公表していません。

しかし、ブルームバーグは最近、アップルは生成AIの開発に年間約10億ドルを投資する計画であり、新バージョンのSiriの完成も期待されていると、この件に詳しい人物の発言として報じています。

まとめ

アップルがAI技術への進出を強化する中、その戦略や投資先がどのように変わるのか、引き続き注目されるところです。特に、エヌビディアとの提携やメタ・プラットフォームズとの競争は、今後のAI業界の動向を左右する重要な要素となりそうです。アップルの第4四半期決算報告が待たれる中、その詳細や今後の方針についての情報が明らかになることが期待されています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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