2023年、生成AIのトレンドが急速に広がりつつあり、多くの投資家がAIとクラウドコンピューティングの未来に注目しています。そんな中、実力がありながら市場でまだ十分に評価されていない銘柄があります。それはIBMです。
2020年にアルビンド・クリシュナ氏が昇格してCEOに就任して以来、IBM株は50%を超える上昇を見せていますが、今後さらに上昇することが期待できます。
IBMの変革とAI・クラウド戦略
クリシュナCEOは、IBMのフォーカスをハイブリッド・クラウド・コンピューティングとAIに移行させました。OpenAIがChatGPTをリリースし、AIのブームを巻き起こす前から、同氏はこの分野での可能性を信じていました。
IBMのAIの歴史は古く、同社のワトソンAIプラットフォームがテレビゲームショー「ジェパディ!」に登場し、同ゲームの最強プレイヤーを打ち負かしたのは10年以上も前のことです。IBMはこれまでの経験を活かし、AI技術を更に進化させています。
IBMの新たな一歩 – WatsonX
今年、IBMはWatsonXを発表し、AI戦略を再定義しました。WatsonXは金融サービスや製造業など、IBMのキーマーケットにAIツールを提供する目的で開発されました。
BofA証券のアナリスト、ワムシ・モハン氏は、「WatsonXは、データをコントロールしながらカスタムAI機能を迅速にトレーニングし、展開する能力を顧客に提供する」と語っています。
IBM株の魅力と将来性
IBMは、アルファベット(GOOGL)、OpenAI、メタ・プラットフォームズ(META)といった大手テクノロジー企業と異なり、一般向けのAIアプリケーションに焦点を当てていません。クリシュナCEOは、AIの真の価値はそれだけにとどまらないと語っています。
IBMの株価は現在、非常に割安な水準にあります。2024年の予想利益の約14倍、予想売上の約2倍で、配当利回りも4.7%とハイテクセクターでトップクラスです。
まとめ
2023年、AIとクラウドの世界は多様化し、新たなチャンスが生まれています。IBMはこの波に乗り、未来への強い一歩を踏み出しています。投資家として、この隠れたジェムを見逃す手はありません。その成長と変革、そして未来へのビジョンは次の投資銘柄を選択する上でじっくりと検討する価値があります。
*過去記事「買い時到来?今おすすめのテック株はエヌビディアとIBM」