半導体およびソフトウェア企業のブロードコム(AVGO)の株価が決算発表後の時間外取引で下げています。
第3四半期の業績
7月30日に終了した第3四半期の売上高は、前年同期比 5%増の 88億7,600 万ドルでした。調整後の 1 株当たり利益は 10.54 ドルで、アナリストのコンセンサス予想の 10.43 ドルをわずかに上回りました。
「第3四半期の業績は、ハイパースケールの顧客がデータセンター内の AI クラスタをスケールアウトしてネットワーク化する際に、次世代ネットワーキング テクノロジーに対する需要が牽引したものだ」と、ホック・タン CEO は声明で述べています。
調整後の Ebitda (金利、税金、減価償却費控除前利益) は58億ドルで、前年同期から 8%増加しました。当四半期のフリーキャッシュフローは前年同期比 7%増の 46 億ドル。同社は当四半期に22億ドルの普通株式を買い戻しました。
第4四半期の見通し
第4四半期の見通しでは、生成的 AI 向けネットワーキングにおけるリーダーシップの継続を反映し、前年同期を上回る成長が見込まれています。
前年同期比4%増の92億7,000 万ドルという売上高の見通しが示されましたが、これは市場の予想とほぼ一致しています。
株価の動き
AIブームを牽引する銘柄のひとつとして期待されているブロードコムですが、予想をわずかに上回るだけの業績にどうやら市場は失望したようです。8月31日の通常取引を3.43%高の922.89ドルで終えましたが、決算発表後の時間外取引では4.64%安の880ドルと下落しています。