アナリスト見解:エヌビディアがAIの巨大市場を制覇、AMDとインテルはどうなる?

AMD

米国みずほ証券のアナリスト、ビジェイ・ラケシュ氏によると、エヌビディア(NVDA)が人工知能の成長から大きく恩恵を受ける主要な受益者になる可能性が高いそうです。同氏はまた、長期的には、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)とインテル(INTC)にも期待できるとしています。

エヌビディア:AIの売上による巨大な可能性

ラケシュ氏によれば、エヌビディアは、2027年にAIに特化した売上で約3000億ドルを生み出すと見込んでいます。これはAI技術用のサーバーチップで、現在の75%から90%程度の市場シェアを維持できるという予測に基づいています。

同氏はエヌビディアの目標株価を400ドルから530ドルに引き上げ、「買い」の格付けも維持しました。この目標株価は、同社の予想利益の約49倍に相当し、7月24日の終値446.12ドルから19%の上昇の余地があることを示しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

AMD:エヌビディアに続く位置に?

一方で、ラケシュ氏は、AMDが2027年のAIサーバー市場で約5%の市場シェアを獲得する可能性があると予測しています。

「AMDは、低価格GPUでNVDAの競争相手として十分な位置にあると考える。しかし、NVDAの技術的優位性と市場での先行的な位置づけにより、短期的にシェアを大きく拡大するのは難しいと見ている」と同氏は述べています。

同氏はAMDの格付けを「買い」とし、目標株価は140ドルとしています。この株価は7月24日の終値110.61ドルから27%の上昇の余地があることを示しています。

*過去記事はこちら  AMD

インテル:バリュエーションとAIからの売上による可能性

最後に、ラケシュ氏はインテルの目標株価を30ドルから33ドルに引き上げ、格付けを「中立」としました。「高いバリュエーションが半導体株全体に与えられている中で、インテルはAIからの追加収入による恩恵を受ける可能性がある」と述べています。この目標株価は7月24日の終値33.63ドルとほぼ同じです。

*過去記事「年間80億ドルのコスト削減!インテルの新しいファウンドリービジネスモデルを解析

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