バイデンの学生ローン免除計画が否決:SoFiへの影響と市場の反応

  • 2023年7月1日
  • 2023年7月1日
  • BS余話

金融テクノロジー企業であるソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)の株価が揺れ動いています。米国最高裁がジョー・バイデン大統領の学生ローン免除計画を阻止したというニュースが影響しているようです。

バイデン大統領の学生ローン免除計画とその影響

バイデン大統領の学生ローン免除計画は、一部の借り手に対して最大2万ドルの学生負債を免除することを目的としていました。しかし、このプランが最高裁によって阻止され、ソーファイの株価は下落しました。

米国国勢調査局のデータによると、このプランによって連邦学生ローン借り手の29%の残高がなくなるはずだっただけにこの判決は借り手にとっては残念な結果ではありますが、一方でソーファイには利益をもたらす可能性があります。学生ローンの組成が前年同期比で47%減少している同社にとって、ローンの支払い再開は借り換え市場の拡大を意味し、ビジネス成長の機会が広がることになります。

アナリストから見たSoFiの今後

この最高裁判決による影響について、市場アナリストからは様々な見解が出ています。

J.P.モルガンのアナリストは、ソーファイが借り換えによる恩恵について過度に楽観的かもしれないと指摘しました。一方、BofA証券のアナリストは、ソーファイの格付けを「買い」から「中立」に引き下げ、学生ローンの支払い再開は「ポジティブなことだが、ほとんどがすでに数字として織り込まれていた」と評価しています。

しかし、より楽観的な見方をするアナリストもいます。ジェフリーズのアナリストは、今年第4四半期からソーファイの「正味の影響(大きさは不明)は、借り換えのボリュームに追い風になるはずだ」と指摘しています。

ファクトセットによると、ソーファイをカバーするアナリストのうち、37%が「買い」、53%が「中立」、11%が「売り」と評価しています。

*過去記事「ソーファイ決算発表: 株価11%急落の背後にある要因とは?

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