オラクルがエヌビディアのGPUに数十億ドル: クラウドコンピューティングの新たな道筋

オラクル(ORCL)は人工知能(AI)に投資しようとする企業をターゲットにしたクラウド・コンピューティング・サービスを拡大するため、エヌビディア(NVDA)の半導体に「数十億ドル」を費やしていると、オラクル創業者で会長のラリー・エリソン氏が6月28日に語りました。

オラクルの新たな戦略: AIとクラウドコンピューティング

オラクルのクラウド部門は、業界リーダーであるアマゾン(AMZN)のAmazon Web Servicesやマイクロソフト(MSFT)のアジュールと競争するため、AIシステムの構築に取り組んでいます。具体的には、OpenAIが開発したChatGPTのような生成AIを構築するのに必要な膨大なデータを高速に処理できるネットワークを開発しています。

この開発のために、オラクルはAI作業のためにデータを処理するために設計された大量のグラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)をエヌビディアから購入しているそうです。

AIとクラウドの新たなパートナーシップ

オラクルはまた、元Googleのエンジニアが設立したカナダのAIスタートアップ、コヒアと契約を結びました。コヒアはオラクルのデータセンターに設置されたスーパーコンピュータ上で動作するAIソフトウェアを提供します。これらのスーパーコンピュータは、1台あたり1万6000個ものエヌビディア製GPUを搭載しています。

オラクルのCPU投資戦略

エリソン氏によれば、オラクルはエヌビディアのGPUに加えて、新興チップ企業アンペール・コンピュティングとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の中央演算処理装置(CPU)にさらに多額の投資を計画しています。

エリソン氏はアンペールのイベントで「今年、オラクルは3社からGPUとCPUを購入する予定だ。GPUはエヌビディアから数十億ドル購入する。アンペールとAMDのCPUにはその3倍を費やす。従来のコンピュートにはまだもっとお金をかけている」と述べています。

*過去記事「オラクルの新たなビジネス戦略: コヒアとのパートナーシップと生成AIの活用

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