アップルとブロードコム:数十億ドル規模の合意と米国製へのシフト

カリフォルニアを本拠地としている アップル (AAPL)は、その製品デザインにおける同州の役割を常に誇りにしてきました。例えば、MacBook Airのような製品には、「Designed by Apple in California」という言葉が刻印されています。

アップルは2016年に「Designed by Apple in California」というタイトルの本を出版し、その中にはカリフォルニアでデザインされたアップル製品の450点以上の画像が掲載されています。しかし、製品がデザインされた場所とは異なり、多くのアップル製品は「中国で組み立てられた」と表示されています。実際、アップルはその部品と完成品において、中国や他のアジア諸国で製造されたものに大きく依存しています。

地政学的な緊張や、中国が台湾を支配しようとする懸念が高まる中で、アップルに対する 米国内での部品や製造にもっと依存するようにという圧力 が高まっています。アップルがこれにどう対応しているかは非常に重要な話題となっています。

5月23日、アップルは 半導体メーカーのブロードコム(AVGO)と「複数年、数十億ドル規模の合意に至った」ことを発表しました。この合意の目的は、5G無線周波数コンポーネントやその他の無線接続コンポーネントを開発することです。

この合意には、スマートフォンに広く搭載されている「FBARフィルター」(「薄膜バルク音響共振器」の頭文字をとったもの)が含まれています。アップルはこのフィルターが「ブロードコムが主要施設を持つコロラド州フォートコリンズを含む、アメリカのいくつかの主要な製造・技術拠点で設計・製造される予定」と述べています。

ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏は、この動きを、国内調達を強化すようにという圧力に対応する「plant the flag」の瞬間だと評しています。ブロードコムは既に長い間アップルのサプライヤーであり、FBARフィルターの供給も行っています。しかし、通常アップルはこのような取引を公には発表しません。

この動きは アップルの米国内での製造強化 への重要なステップであり、一部のアナリストはこれを「ナショナリズムの誇りの爆発」と評しています。そして、アップルが続けてこのようなステップを踏むことで、その製品はより多くの「Made in USA」要素を持つことになると予想されています。

アップルの今後の動向や、アップル製品の「Made in USA」比率がどのように変わるかを見守ることが重要となります。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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