キーバンク・キャピタル・マーケッツは、人工知能アプリケーションの需要拡大に基づき、エヌビディア(NVDA)とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)について楽観的な見方を強めています。
同社のアナリスト、John Vinh氏は4月10日、この二つの銘柄に対する「オーバーウェイト」の格付けを再確認し、エヌビディアの目標株価を280ドルから320ドルに、AMDの目標株価を95ドルから110ドルに引き上げました。
エヌビディアは272.5ドルあまりの現在の株価から17%、AMDは93.4ドルあまりの現在の株価から18%の上昇の余地があることを示しています。
「クラウド需要が減速している一方で、AIサーバープロジェクトの構成比が高まっていることが、エヌビディアとAMDに利益をもたらしている」と同氏は評価しています。
同氏は、オープンAIがエヌビディアの技術を用いたAIトレーニング・インフラの容量を増やす予定であることや、マイクロソフト(MSFT)のクラウドコンピューティング部門Azureが、AMDのチップを使用したAIサーバーをさらに展開すると予測されていることをこうした分析の根拠にあげています。
「クラウド設備投資の短期的なリセットが短期的なアップサイドを制限する可能性が高いが、AIに対する需要の強化が見込まれるため、(エヌビディアの)2023年下期の予想を引き上げる」と同氏は述べています。
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