コスト削減を評価してメタを格上げ

アーガス・リサーチのアナリスト、ジョセフ・ボナー氏は4月5日、メタ・プラットフォームズ(META)の格付けを「保留」から「買い」に格上げし、目標株価は270ドルとしました。5日の終値211.48ドルから28%の上昇の余地がある価格となっています。

メタのマーク・ザッカーバーグCEOが発表したコスト削減計画をボナー氏は評価しています。メタは11月に1万1000人を解雇した後、3月にさらに1万人の人員削減を発表しています。

「マクロ経済の不確実性、デジタル広告の減速、アップルの広告追跡ポリシーの影響を反映しているメタの収益問題に対して、コスト削減はあまり効果がないが、コスト削減は経営陣の慎重さを示し、収益性を改善し、市場が望むものを与えるはずだ」とボナー氏は顧客向けメモに書いています。

メタは近年、TikTokとの厳しい競争にさらされていますが、TikTokが米国で禁止される可能性があり、メタの提供するサービスに恩恵をもたらす可能性があるとボナー氏は見ています。また、イーロン・マスク氏による買収以降の「不規則な戦略的動き」によってツイッターのプラットフォームに支障をきたしていることも指摘しています。

「TikTokとツイッターの動向は、プラットフォームにユーザーを増やし続けているメタに利益をもたらす可能性があると考える」と同氏は書いています。

ジェフリーズのアナリスト、ブレント・ティル氏も5日付けのメモで、目標株価を225ドルから250ドルに引き上げました。格付けは「買い」を維持しています。同氏は、コスト削減の効果とは別に、AI投資によるエンゲージメントの向上などによって2023年後半に売上の伸びが期待できるとしています。

*過去記事はこちら メタ・プラットフォームズ

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