11月3日のマーケット終了後に第3四半期決算を発表したトゥイリオ(TWLO)の株価が4日のプレマーケットで25%安の49ドルあまりと暴落しています。
同社は第3四半期決算の発表と同時に年間売上成長率30%という以前の目標を撤回し、現在は15%〜25%の成長を目標としていると述べました。
RBCのRishi Jaluria氏率いるアナリストは、リサーチノートに「これほど劇的な削減は予想外であり、競争と誤った実行が原因ではないかと心配している。我々は、短期的に総利益率が底を打つという安心感も、総利益率60%という長期的な目標に対する信頼も得られなかった」と同社が示した下方修正の驚きについて述べています。
RBCはトゥイリオを「アウトパフォーム」から「セクターパフォーム」に格下げし、目標株価を110ドルから55ドルに引き下げました。
トゥイリオは、企業がメッセージング、電子メール、音声、ビデオを使って顧客とコミュニケーションするためのツールを提供しています。アナリストにとってネガティブな驚きのひとつは、2022年の米国選挙の時期に、トゥイリオが同社のメッセージングツールで政治的なトラフィックが行われることを拒否したことで、これは選挙活動が同社の以前の顧客向けオプトインルールを尊重することを拒否したためとされています。
トゥイリオのジェフ・ローソン最高経営責任者(CEO)はアナリストに対し、「われわれにとって、選挙期間中の短期的な売上利益は、このトラフィックで本当に迷惑を被る消費者や、このトラフィックについて繰り返し懸念を表明してきた通信事業者との摩擦に見合わない」と述べています。
Siti Panigrahi氏率いる米国みずほ証券のアナリストは、トゥイリオの目標株価を125ドルから75ドルに引き下げたものの、同銘柄の「買い」のレーティングは維持しました。また、2023年の売上高予想を前回の50億8000万ドルから45億5000万ドルに引き下げています。
「(マクロの逆風によって悪化した)短期的な成長に関する経営陣のコメントには失望したが、株価は現在の水準で安値に達したと考える」と同社のアナリストは書いています。
決算発表直前に格付けが2段階引き下げされたことで話題を呼んだトゥイリオですが、今となっては慧眼だったと評価されています。
*過去記事はこちら「トゥイリオ TWLO」