10月25日、バーンスタインのアナリスト、ステイシー・ラスゴン氏がパソコン需要の悪化を理由に、インテル(INTC)とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の目標株価を大幅に引き下げました。
PCの販売見通しは、2022年を通して悪化しています。調査会社IDCによると、世界のパソコン出荷台数は3月期に前年同期比5%減となった後、6月期は同15%減となりました。10月10日、IDCは9月期のパソコン出荷台数も15%減と発表しています。
インテルの今後の戦略について「近い将来、PCがコロナ以前の水準に戻ると思われるため、不安定な基盤の上に築かれており、現在崩壊しつつある」とラスゴン氏は述べています。
同氏は、インテルの格付けを「アンダーパフォーム」に据え置き、同社の目標株価を30ドルから23ドルに引き下げました。AMDについても、「アウトパフォーム」のレーティングを再確認し、目標株価を135ドルから95ドルに引き下げています。
ラスゴン氏は、現在のマクロ関連の弱さを乗り越えれば、AMDの将来についてより楽観的な見方を示しています。
「競合する大企業(インテル)の問題とは異なり、AMDの問題は構造的なものではないように思われる」とする同氏は、AMDがインテルのつまずきを活用し、(データセンター)セグメントで重要なシェアを取り続けると思われ、長期的見込みはAMDにとって有利であるとしています。
インテルは10月27日、AMDは11月1日に決算発表を予定しています。
*過去記事はこちら「AMD」