サスケハナのアナリスト、クリストファー・ローランド氏は9月29日、パソコン需要の減少を理由に、エヌビディア(NVDA)の目標株価を190ドルから180ドルに、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)を115ドルから95ドルに、そしてインテル(INTC)を33ドルから23ドルに引き下げました。
「PC市場の低迷が消費者向けだけでなく、企業向けにも広がっている可能性があることを確認した」とする同氏は、「新しいPCの出荷予測とPC業界の弱体化を反映し、AMD、INTC、NVDAの予想を引き下げた」と述べています。
ただ、格付けについてはこれまでの評価を継続しており、エヌビディアとAMDについてのポジティブな評価、インテルについてのネガティブな評価は維持しています。
ローランド氏は、今年のPC業界の出荷台数が11%減という事前予想を下回り、17%減になると予想しています。同氏はまた、小売店でのハイエンド・グラフィックカードの価格設定が定価より30%も低く、イーベイ(EBAY)などのオンラインマーケットプレイスでは定価より40%も低く販売されていると指摘しています。
9月初め、インテルとAMDの幹部は、PC市場全体が、両社が前回の決算報告ですでに示した見通しを下回っていることを認めています。
約1カ月前、エヌビディアは、同社の高度なAIデータセンター用チップに対する米国の新たな輸出規制によって、中国向け販売に悪影響が及ぶ可能性があると警告しました。同社は、在庫の増加やゲーム・グラフィックス・カードに対する需要の鈍化により、過去数カ月の間に何度も見通しを引き下げています。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA AMD