米国政府がエヌビディア( NVDA )の主力半導体の中国への輸出を新たに制限したことで、同社のビジネスに長期的な悪影響が及ぶ可能性があるとの意見をアナリストが示しています。
「エヌビディア GPUの対中輸出に制限、売上高に影響か」
バーンスタインのアナリスト、ステイシー・ラスゴン氏は9月1日、エヌビディアの格付け「アウトパフォーム」を再確認しましたが、対中輸出規制を理由に、目標株価を210ドルから180ドルに引き下げました。
データセンターでAI、データ分析、高性能コンピューティングのアプリケーションに使用されているA100および今後発売予定のH100製品の中国(香港を含む)およびロシアへの輸出規制が課されることは、「事業が恒久的に損なわれる可能性がある」と同氏は見ており、「エヌビディアの数字から、影響を受けた中国の売上を取り除くのは賢明なことだと思う」と述べています。
このレポートの中で、ラスゴン氏はエヌビディアの2023年度の収益予想を1株当たり3.39ドルから3.20ドルに引き下げています。
今回の問題によりエヌビディアの株価は暴落しており、9月2日の市場で10.55%安の135.01ドルで取引されています(米国東部夏時間1:31PM)。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA