2022年に入ってから大きく下落している半導体株のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ（AMD）について、魅力的な買い場を迎えているとモルガン・スタンレーが推奨しています。
同社のアナリスト、ジョー・ムーア氏は6月22日、AMDのカバレッジを再開し、レーティングを「オーバーウェイト」、目標株価を$103に設定しました。
「最近の暴落の後、AMDは合理的な評価で堅実な数字を出す可能性があり、今年と来年にコンセンサス予想を達成する可能性はおそらく我々のカバレッジの中で最も高い」と同氏は書いています。
同氏は、AMDがライバルのインテル（INTC）よりも高いシェアを獲得していることを挙げ、ゲーム、ノートパソコン、エンタープライズなど、市場の中でもハイエンドで収益性の高い分野でより良いポジションを占めていると述べています。
AMDのハイエンド・サーバーチップ・ビジネスは好調です。先月、AMDはEPYCサーバー・プロセッサー事業の売上が3月期に2倍以上になったと発表しました。これに対し、インテルは同期間におけるデータセンター・サーバ部門の売上が前年同期比22%増であったと発表しています。
今月初め、インテルの幹部が、同社の次世代サーバープロセッサーの立ち上げは、製品の検証時間を要するため、予定より遅くなることを明かしており、これは、AMDに利益をもたらすものと見られています。
ICE半導体指数のパフォーマンスに連動するiShares半導体ETF（SOXX）の今年の下落率が33％であるのに対し、AMDの株価は44％の下落と大きな痛手を被っていますが、この大幅下落によって、AMDはより良い買い場を迎えているとモルガン・スタンレーは評価しています。
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