投資家に巨大な利益をもたらすAI銘柄2つ

IBM

人工知能(AI)ソフトウェア市場は今年21%の成長が見込まれ、AI市場全体は2028年まで年複利成長率40%で成長すると予測されています。投資家にとって、これほどの強さが予測される市場は現在他にはありません。

この市場のトッププレーヤーにはエヌビディアと IBMがおり、両社はこの分野で、先進技術を開発しています。この2社を保有することで投資家は長期的に大きな資産を築くことができます。

エヌビディア(NVDA)

エヌビディアが販売する世界最高水準のグラフィックス・プロセッシング・ユニットとシステムオンチップは、AI市場で80%という圧倒的なシェアを誇り、ゲーム機、自動車、医療画像技術、進化するメタバースなど、膨大な技術開発を支えるバックボーンとなっています。同社の顧客リストには、Amazon Web Servicesやアルファベットといった顧客の名前が並んでいます。

運転中にWazeやGoogle Mapsを使用した経験を持つ人は多いと思いますが、そのデータはGoogle Cloud Platformによってサポートされており、さらにエヌビディア GPUによってサポートされています。自律走行車が普及すれば、AIがナビゲーションで重要な役割を果たすようになるため、今後ますます利用が増えるものと思われます。そして、これはエヌビディアのAIの1つの分野に過ぎません。

今後10年以上、企業や社会は、リアルタイムで正確な結果を出すために、拡張現実、仮想現実、自動化、予測可能性といった分野で活発な動きを見せるはずです。エヌビディアはAIでリーダーシップを発揮することで、1兆ドルのTAM(獲得可能な最大市場規模)に向けた道をまっしぐらに進んでいます。

第4四半期の報告書において、エヌビディアは、第4四半期の前年同期比53%増の売上に支えられ、通期売上が前年同期比61%増の270億ドルに急増するという記録的な成長を見せました。

エヌビディアの並外れた需要は、ゲーム、データセンター、ビジュアライゼーション・プラットフォームによってもたらされています。その結果、第1四半期の売上高は前年比45%増となる驚異的な数字になる見込みです。

第4四半期決算後、市場全体の下落により、1ヶ月で時価総額の20%が失われました。その後、株価は急回復しましたが、同社が過去最高の四半期および通年の売上高と前向きな見通しを発表した時点の株価をわずか5.5%上回るものに過ぎません。

予測される市場成長、リーダーとしての役割、巨大なTAMから考えてエヌビディアは長期的に投資家にお大きなリターンをもたらしてくれるAIのトップ銘柄です。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

IBM(IBM)

フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、UPCバーコードの発明者であるIBMは、変化する作業環境と自動化、最適化、データ保護への依存度の高まりに合わせて、適応と進化を続けてきました。

2020年、IDCは、IBMが5年連続で世界のAIソフトウェアプラットフォームで首位を獲得したことに続き、AIライフサイクルソフトウェアで市場トップの13.7%のシェアを獲得したことを認めました。また、高い評価を得ている調査会社ガートナーは、クラウドAI開発、データサイエンス、機械学習プラットフォームにおけるリーダーとしてのIBMの地位を認めています。

IBMは、AI製品のワトソンの傘下で、コンテンツ検索と分析、データとリスク管理、ガバナンスとコンプライアンスなど、拡張性の高いソリューション群を提供しています。これらのソリューションは、運用コストを削減することで、顧客のスリム化を支援します。この節約分は、将来の成長のために再投資することができ、IBMソリューションへの追加支出を生み出す可能性があります。

IBMは、1兆ドルのハイブリッドクラウドの機会を追求するため、AI機能を備えたオープンなハイブリッドクラウドプラットフォームに成長のための努力を注ぎ、積極的な前進を図っています。

この領域にさらに注力するため、同社はマネージド・インフラストラクチャ・サービスをキンドリルという名前の上場企業として分離しました。マネージド・インフラストラクチャの成長率が10%であるのに対し、ハイブリッドクラウドの年間平均成長率は17.6%と予測されており、この市場への重点的な取り組みはIBMに利益をもたらすと思われます。

すでにその成果は表れています。第4四半期の収益と売上はアナリストの予想を上回り、2011年以来最も高い四半期売上成長率を記録しました。その結果、第4四半期の純利益は前年同期比72%増となっています。

2022年については、クラウドサービスやAIソリューションが牽引する1桁台半ばの売上成長が期待されていますが、同社は、あと数四半期後に人件費の上昇が始まれば、収益に鈍化の兆しが見え始めるかもしれないと警告しています。

しかし、長期投資家にとっては、1株当たり年間6.56ドル、配当利回り5%のおかげで、利益の不確実性に関わる短期的な課題にも耐えることができます。しかも、その配当金は四半期ごとに現金で受け取れるため、株価が5%下落しても安心であり、配当の再投資を選択すれば、さらに利益を上げることができます。

いずれにせよ、100年を超える歴史を持つIBMが生まれ変わり、今後5年から10年の間にどこまで成長するのか、大きな利益をもたらしてくれること期待する投資家は増えているようです。

*過去記事はこちら IBM

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