ブルランの準備が整ったトップハイテク株2つ

ハイテク株比率の高いスダッナク総合指数は、昨年11月19日にピークを迎えましたが、その後暴落、3月中旬には20%以上下落し、弱気相場に突入しました。しかし今、テクノロジー株は再び上昇の兆しを見せています。2週間足らずの間に、ナスダック総合指数は12%上昇し、再びダウとS&P500を上回っています。

ハイテク株のトップ銘柄の中には、暴落が始まって以来、株価が半分以下になったものもあり、今が絶好の買い場となっています。再びブルラン、雄牛の突進のような上昇が期待できるトップクラスのハイテク株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

パブマティック(PUBM)

クラウドベースの広告購入プラットフォーム、パブマティックは、パブリッシャーが広告主に広告スペースを販売することを可能にする一方、そのツールを他の主要なプラットフォームに統合し、需要側のバイヤーを支援するものです。

2020年12月のIPO以来、パブマティックは非常に不安定な銘柄です。最新の業績報告はアナリストの期待を裏切り、パンデミック主導の売上増加が緩和されたため、示したガイダンスは失望を招きました。しかし、コネクテッドTVは引き続き成長の源となっており、このチャンネルからの収入は前年同期比6倍に急増しています。

そのアセットライト・ビジネスモデルは、インフレの時代に適しています。と言うのは、高価になり続ける機器を新たに購入するよりも、投資からより良いリターンを得ることができるからです。これは、パブマティックの調整後EBITDAマージンが、2020年の34%に対し、2021年は42%であることからも明らかです。

人工知能とその技術の機械学習機能に依存することで、加速するデジタル広告への支出額は、2021年には昨年半ばに予測された7,490億ドルを上回る7,630億ドルに達し、広告全体の64%以上を占めるに至っています。ちなみに、その数字は2020年は60.5%、2019年は52.1%でした。

株価は直近52週の最高値から50%以上下落しましたが、最安値からは34%急伸しており、パブマティックはハイテクセクターの戻りを乗り切る準備ができているように見えます。

*過去記事「パブマティックが「買い」である3つの理由

エヌビディア(NVDA)

エヌビディアは、その時価総額の4分の1を失いましたが、それ以上に大きく下落した他のハイテク株と比べると、傷つき具合が少ないと言えます。同時に、アナリストは、COVID-19の発生によって同社が得た大きな売上増の勢いは、今後2年間は少なくなると見ています。しかし、彼らは近視眼的かもしれません。

ゲームは現在もエヌビディアの最大セグメントであり、依然として絶大な人気と成長を誇っていますが、データセンターによる成長こそが真のチャンスと思われます。

第4四半期(1月30日に終了した期間)のデータセンター部門からの売上は、前年比71%増と急増しています。事実上すべてのセグメントの需要が逼迫しており、世界的な半導体不足の影響から免れることはできませんが、エヌビディアは多様なサプライチェーンを有しており、これを乗り切ることができると思われます。

ジェンスン・フアンCEOは、ホームワークステーションの需要が高まっているため、需要はなくならないと考えています。パンデミックによって多くの人の働き方が変わり、多くの人がオフィスにもどりましたが、依然として多くの人がリモートワークを行なっています。この状況についてフアン氏は、「これらは恒久的な状態となり、新しいコンピュータが作られるのを見ることになるだろう」と述べています。

現在は自動車に搭載されるチップへの需要があまりに大きすぎ、メーカーは新車の需要に応えるために、特定のチップが搭載されていない車やトラックを出荷することもあるそうです。

そしてメタバースのような将来のトレンドも、エヌビディアのチップの優れたコンピューティングパワーを必要としています。これらすべてが、エヌビディアの低迷する株価を魅力的にしています。

ウォール街は、今後5年間、エヌビディアが年30%の複利率で売上を伸ばすと依然として考えています。最近の投資家向け説明会の後、JPモルガンのアナリスト、ハーラン・サー氏は、エヌビディアは「競合他社より1歩から2歩進んでいる」と顧客に語り、「買い」の格付けと1年間後の目標株価350ドルを再度提示しています。

これは、3月25日の終値から26%の上昇の余地があることを意味しますが、それはより大きな上昇の始まりに過ぎないかもしれません。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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