米国の証券会社ベアードのアナリスト、コリン・セバスチャン氏が2022年のトップ・インターネット株を発表しました。
2022年のインターネットは「チャンスのメニュー」になると言う同氏は、来年のトップピックとして、メタ・プラットフォームズ（FB）、アマゾン・ドット・コム（AMZN）、ジンガ（ZNGA）をあげています。
「投資家は依然として、長期的な成長の原動力よりも、短期的なトレンドや目先の利益、マクロの影響に注目しているが、我々は一般的にTAM（トータル・アドレサブル・マーケット）が大きく、エンジニアリング能力の高い企業を好み、目先の成長の比較可能な期間やマージンのトレンドも考慮している」とセバスチャン氏は述べています。
セバスチャン氏は、メタのオンライン広告の全体的な市場シェアが拡大し、以前と比較することが容易になり、新しいセグメント報告書が同社のコアビジネスのマージンにスポットライトを当てることで、メタ社の株価は2022年にさらにアウトパフォームする余地があると考えています。
メタバースの構築におけるメタの役割について多くの議論がなされていますが、拡張現実／仮想現実から得られる利益が具体化するのは “数年先 “になるだろうと同氏は考えています。
アマゾンについてセバスチャン氏は、「アマゾンは、成長が容易で、最近の投資を活用できる可能性が高い」と述べています。また、アマゾンのウェブサービス（AWS）は、クラウドサービスへの支出ニーズの高まりに対応するのに適した立場にあるとも述べています。
「デジタルトランスフォーメーションの重要な受益者であり、経常売上へのミックスシフトを行っているアマゾンを、ウォール街はなかなか受け入れようとしないが、オンライン小売の成長鈍化やマージン低下への懸念は、ほぼ一巡したと考えている」と同氏は書いています。
また、ウォール街では、オーガニックな成長が見られないことや、顧客獲得の面で逆風が吹いていることを理由に、Zジンガの推奨には慎重な姿勢を見せていますが、セバスチャン氏は、こうした弱点はオポチュニスティックな買い手にとっては好材料だと考えています。
同アナリストは、ジンガにはモバイルゲームやクロスプラットフォームゲームの収益化の促進、アップル（AAPL）のApp Storeポリシーの変更など、いくつかの追い風があると考えています。また、ジンガの現在の成長率や利益率の予想に対するリスクは限定的だと付け加えています。
セバスチャン氏は他にも、コルセア・ゲーミング（CSCR）、ブルーム（VRM）、プレイティーカ・ホールディング（PLTK）、アリババ（BABA）、ショッピファイ（SHOP）などをお買い得銘柄としてあげています。
また、多少のリスクを恐れない投資家には、アクティビジョン・ブリザード（ATVI）、ツィッター（TWTR ）、ブルームなど、来年大きく上昇する可能性のある話題性のある銘柄に賭けることを検討してはどうかと薦めています。